本学女子、9年ぶり学生日本一

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本学女子、9年ぶり学生日本一

2017.11.29 更新

本学女子、9年ぶり5度目の学生日本一

2017バレーボール全日本大学選手権大会

最優秀選手賞に比金みなみ主将

本学女子、9年ぶり5度目の学生日本一に輝く やったぞ! 本学女子が大学女王になったぞ! スーパーカレッジ2017男子70回、女子64回全日本バレーボール大学選手権大会最終日は12月3日、東京・大田区総合体育館で、男女の3位決定戦と決勝戦を行いました。女子決勝戦は本学と筑波大との間で行われ、本学がフルセット末、逆転勝ちで9年ぶり5度目の大学日本一を獲得。男子は早稲田大が筑波大を3-0で下し、4年ぶり5度目の栄冠に輝きました。個人表彰では最優秀選手賞に比金みなみ主将④、レシーブ賞に坪川夏音④が選ばれ、秋山美幸監督は優勝監督賞を受賞しました。大会は全国9ブロックから男女各64校が参加して11月28日開幕、都内5会場で熱戦を展開してきました。

坪川、MIP賞とレシーブ賞ダブル受賞

[女子]▽決勝戦(12月3日・大田区総合体育館)

本学3(14-25、25-22,16-25、25-21、15-12)2筑波大(関東1部3位)

スタメン=レフト兼若真由④-坪川夏音④、ミドル奥山奈映④-及川真夢③、ライト宮下聖果②、セッター比金みなみ主将④、リベロ若松佳奈美④。

感動、感激、涙腺が緩む−。初めて見る母校の大学日本一、メモを取るペンが震え、文字が躍っています。マッチポイントを宮下が決めた瞬間は忘れることはありません。

抱き合い、笑顔と涙がないまぜになったコートの選手。一気に飛び出すはずのベンチの選手には戸惑いも。采配1年目の秋山美幸監督は現役時代に2連覇を達成していますが指導者としての頂点は格別なものがあるのでしょう、目頭をそっと拭い、喜びを噛み締めているようです。指揮官として過去4度この栄光に導き、50年を一区切りにバトンタッチした生瀬良造前監督は嬉しさを押させきれない様子。大学クイーン初体験の平澤典男部長先生は、何事にも沈着冷静なのに、この時ばかりははしゃいで見えます。

最も印象に残った選手に与えられるMIP賞を坪川が受賞して、選手たちがベンチへ戻ってくると胴上げです。「生瀬さんを胴上げする」高木晴香主務④が口にしていたことが現実に。真っ先に生瀬前監督、平澤部長、秋山監督、比金主将、坪川が歓喜とともに宙に舞いました。

〽我が母校青山! 表彰式後、大きなグリーンの輪から響くカレッジソングは、誇らし気でした。

番狂わせに思える試合展開

  4年生のキャリアと下級生の頑張りに加えて的確なベンチワークで勝ち取った優勝は、スタンドから見ると“番狂わせ”に思える試合展開でした。

第1セット、得点14と圧倒的に打ちのめされ、「ボロボロだったから、こりゃダメだ、と思った」と応援の本田和彦さん(緑楯会幹事)。ベンチの生瀬前監督さえも「ダメかも…」東日本インカレ決勝戦(0-3筑波大)が過ぎったのでしょうか。

しかし、選手たちには、秋季リーグ戦でストレート勝ちした思いが支えだったのか、少しもひるみません。第2セット、青学らしさを発揮します。それは、“拾って繋いで勝機を待つ”。執拗なブロックと連動した守り、セッターの機を見て敏なトスワーク。スパイクはココという時以外は思いっきり打たず、相手ブロックを最大限利用するのです。チーム全員がこの気持ちをもって、粘り強く戦うことで勝機をつかみ取ったのが、この2セット目。12−14から2枚替え、比金→山野辺輝④、宮下→野嶋華澄②で勝負に出ます。強打で15点目を取られますが、坪川のサーブで筑波を崩すと、サービスエースを挟んで及川真のスパイク、連続ブロックなどで5連続点をマークして17−15と逆転して流れは青学。20−20で兼若を立石優華&#9313に代えて守備固めをすると相手のスパイクミスと奥山のサーブポイントで22−20。後は奥山、坪川、奥山と決めてセットオールとしました。
(以上写真はいずれも女子バレーボール部提供)

179㎝と178㎝、高さとパワーのサイドエースを持つ筑波に対し、166㎝(坪川)と170㎝(兼若)の本学。決定力の差は歴然としていますが、バレーボールは打ち合いだけでは決まりません。第1セット同様に第3セット、サーブで崩された本学は第4セットで再びよみがえります。「ボールを自分のコートに落とさず、相手コートの空いているところへ落とせばいいのよ。強く打つても、ゆるく落としても1点は1点」(白井貴子さん=1976年モントリオール五輪金メダリスト)。この言葉を絵にかいたような攻防。叩きつける筑波のエース。兼若、坪川の巧打、軟打。その間隙を縫って、宮下、奥山、及川真が時に鋭く、時に軟攻で相手守備を崩します。3連続点を2回続け7−3で始まったこのセット。攻守が逆転したかのように本学は常にリードします。14−12から例の2枚替え、守備固めで18−16と2点リードを保って終盤へ。比金の苦心のトス回しに応えるように宮下、奥山、兼若が得点を重ね22-20と追い込むと、浮足立った相手エースが連続スパイクミスして勝負あり。セットポイントは坪川が巧みにブロックアウトを取ってフルセットへ持ち込みました。

流れを引き継ぐように最終セットは本学のリズム。及川真のブロックを挟んで宮下、兼若の巧打などで5-2。読みの良い及川真がまたブロックを決めて6-3になると、ベンチは早くも2枚替え。サーブカットの崩れから9-8と追い上げられますが、ここで相手にセッターのドリブルとスパイクミスが続き11-8。ここが勝敗の分かれ目となりました。12-10で宮下がスパイクを大きく外して1点差となりましたが、その宮下がミスを挽回する強打を決め、兼若が巧みに攻めて14-11、マッチポイントを握ります。比金主将の気持ちは、青学のこれからをサウスポーの宮下に託したいのでしょう。優勝ポイントのトスは宮下へ。が、力が入りすぎたか、スパイクアウト。14-12。トスはやっぱり宮下へあがります。大学日本一を祈る応援席、ベンチ、部員全員の思いを込めてライトからのスパイクが決まりました。その時、12月3日午後3時37分。「やったー!」「勝ったぞー!」「4年生、ありがとう!」こみあげてくるものがありました。

正に執念の勝利でした。今季掲げた目標は「生瀬さんを胴上げしよう!」。しかし、春季リーグ戦は3位、東日本インカレではあと一歩まで行きながら筑波大に完敗。今度こそ!の秋季リーグ戦はやっとの思いで4位。後がなくなって今年度最終戦、全日本インカレを迎えたのです。「ここで負けたら…。絶対勝とうね」気持ちは一つ。コートも、ベンチも、スタンドも。直向きな女子学生の願いを女神は見放しませんでした。コートで宙に舞う生瀬前監督、支え挙げる教え子の目には涙、やり残した宿題をやり遂げた達成感がありました。

(写真は加藤真美さん=緑楯会女子部会監事=提供)

今大会の個人賞にも本学と筑波大の戦力の差が見て取れます。レシーブ賞だけの本学に対して、筑波はアタック、ブロック、サーブ、セッター、リベロとほぼ総なめ。それだけに、この優勝は意義があります。“バレーボールはチームゲーム”、”高さもパワーも有るに越したことはないが、チーム一丸で粘っこく拾って繋ぐことが大事“、高校生、中学生、小学生はもちろん、大学生にも教えるものがあったのでは。(文責・奥本浩平)

4年生のフォローのお陰です

秋山美幸監督「4年生の多いチームで、その思いや意地を日ごろから見せることで、下級生を引き上げてくれました。今大会に入ってからも苦しい時にも助け合いながらフォローしてくれたことが、こういう結果につながったと思います」(日本バレーボール協会ホームページから)

全部出し切って優勝できた

比金みなみ主将「どの試合も厳しい戦いでしたが、試合を重ねるごとに全員が成長していった大会だと思います。日ごろから、今までやってきたことを全部出し切ろうという言葉を掛け合ってきました。それが、最後しっかり出し切れて、優勝することが出来て本当に良かったです」(日本バレーボール協会ホームページから)

▽3位決定戦

嘉悦大3(25-20、25-21、25-17)0鹿屋体育大

[男子]▽決勝戦

早稲田大3(25-20、25-21、25-18)0筑波大

▽3位決定戦

中央大3(25-22、25-17、25-22)0東海大

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