2016年度秋季リーグ戦入替戦
2016.11.01 更新
悔し2-3 中央学院大に惜敗
2016年度関東大学バレーボール春季リーグ戦男子1、2部入れ替え戦は29日、駒澤大学玉川キャンパス体育館特設コートで行われ、初の1部をかけた本学(2部1位)は中央学院大(1部12位)に2-3で敗れました。創部70年の本学男子バレーボール部、宿願の1部昇格は、来年度春季リーグ戦以降に持ち越されましたが、今季の戦いぶりから、その期待は大きく膨らんでいます。
裏目に出た第3セットの選手交代
[男子]▽1、2部入れ替え戦(10月29日・駒澤大玉川キャンパス体育館特設コート)
本学(2部1位)2(23-25、25-16、24-26、25-23、13-15)3中央学院大(1部12位)
スタメン=レフト薬師寺①-渡辺①、ミドル佐藤吉③-松島③、セッター田島②、オポジット木下③、リベロ金沢③。
バレーボールに勝って、勝負で負けた−こう表現したくなるような試合内容でした。第1セット23−22、第3セット24−22、第5セット13−12と落としたセットはいずれも本学リードから逆転を許したものでした。
高さを生かした攻撃力の中央学院に、コンビネーションで攻める本学。第1セット、互角の展開から松島の速攻で23−22と先行した本学でしたが、渡辺のスパイクミスを挟んで3連続点を与えて先制されました。第2セットに入ると本学らしさ全開、時間差攻撃、移動攻撃を織り込んで8−4と走ります。要所でブロックも決まって一方的な展開は、松島のブロックでセットオールに持ち込みました。
5セットマッチのカギを握ると言われる第2セット取った本学。流れを持続したい第3セットでしたが、波に乗れません。ミスの多い相手(このセットだけで10、本学5)に先行するものの突き放せないのです。勝負は終盤。21−21から渡辺が決めて22−21、その渡辺がサーブミスして同点。佐藤吉で23−22として、その佐藤吉がサーブを打ち、相手の攻撃を交わして薬師寺の巧打で24−22とセットポイントを奪います。
「このセットを獲れば…」1部がちらつきました。中央学院ベンチは2度目のタイム。本学もここでベンチが動きます。佐藤吉を安田①に代え、サーブを打たせます。記憶では今リーグで1度もなかった、この2人の交代。「えっ?」と思うと同時に「流れが変わらなければ…」と思いました。強打を決められ24−23。安田→佐藤吉でリベロ金沢と入れ替わると思いましたが、安田がそのまま守備に。24−23から木下がブロックに捕まってジュース。2回目のタイムを獲り、ここで保田→佐藤吉→リベロ。時すでに遅し。薬師寺がブロックされ、更にスパイクを決められ、24−26。“大きな魚”がするりと逃げたのです。
それでも、選手を褒めてやりたいのは第4セットです。中央学院の展開になるところを必死に耐えます。これまでの本学ならズルズルと行ったはずでが、集中力を切らさず食い下がります。強くなったのはこの踏ん張り、この気力です。15−18から木下、薬師寺、松島で19−18。20−19から薬師寺→安田で守備固め。22−23から渡辺のサーブポイント挟んで木下が相手強打を2本止めて、逆転で1部昇格へ望みを引き戻したのです。
15点制の第5セット。実力伯仲の両者は譲りません。7−8でコートチェンジ。11−9からサーブ崩され同点。松島で一歩リードも、すかさず追いつかれましたが、相手のミスで13−12。「まだまだ」と思いつつも1部への扉が開きかけたように見えました。しかし、創部70年の歴史に差し掛かった光は、あっけなく消えます。13−13と追い付かれると、ピンチサーバーに2本続けてポイントを奪われたのです。宿願を果たそうと戦った2時間、自分の前へストンとサーブが落ちて終戦となったリベロ金沢は泣いていました。松島も、涙を堪える者も。この涙、悔しさを来年春、喜びに変えよう、必ず。
駆け付けていただいた諸先輩、選手のご家族、校友ら約100名、男子バレーボール部
初の大応援団。「AOYAMA GAKUIN UNIVERSITY」と書かれた緑の応援棒(ビニール製、2本一組)を叩いての応援、ありがとうございました。(文責・奥本浩平)
応援してくれたOBからのメールです。「第3セット、大事な場面でなぜ6番と15番を交代させたのか理由に苦しみます」。
(写真は篠原典位女史撮影)
その他の試合、東京学芸大(1部11位)3−1法政大(2部2位)。