2018年度秋季リーグ1,2部入れ替え戦
2018.10.28 更新
本学男子、1部へ4度目挑戦も慶応大に惜敗
2018年度秋季リーグ1,2部入れ替え戦
本学男子が1部昇格へ4度目のチャレンジをしましたが、あと一歩のところまで行きながら叶いませんでした。関東大学バレーボール2018年度秋季リーグ男子1、2部入れ替え戦は27日、駒澤大学玉川キャンパス体育館で行われ、2部1位の本学は1部最下位の慶応義塾大学と対戦し、フルセットの末敗れました。本学の一部挑戦は2016年度秋、2017年度秋、本年度春に次いで4度目でした。もう1試合、国士館大(1部11位)対専修大(2部2位)戦は専大が3−2で勝ち、3季ぶりに1部復帰を決めました。
[男子]▽1、2部入れ替え戦
本学(2部1位)2(20-25、14-25、26-24,25-18、15-17)3慶応義塾大(1部12位)
スタメン=サイド中道②-安田③、ミドル中西②-萱野④、オポジット薬師寺③、セッター田島④、リベロ長田①。
涙、涙…の終戦。1時間50分を戦い終えた選手たちは悔しさで声もありませんでした。
これが本来の青学なのか―。1、2セットの戦いぶりは目を疑いました。学生たちだけで考え、練習し、リーグ戦を通して戦い、初の春秋連覇を成し遂げたチーム。その戦いの一片も見えないのです。1部を意識しすぎたのか、動きが堅く、相手サウスポーに打たれっぱなし。第2セット、萱野→薬師寺、薬師寺のところに小田島①を入れて臨みましたが、思うように展開せず、あっさり2セット連取されました。「これじゃ、ストレート負けか」応援席の落胆は隠せません。
青学にだって、2部優勝の意地がります。増してや、前の試合で2部2位の専修大が1部復帰を決めています。後のない第3セット、セッターを望月②に。オポジット小田島、ミドル薬師寺はそのまま。相手の高いブロックを利用した攻撃で活路を開きます。安田、中道の巧打で流れを掴むと、この試合初めて互角の展開となります。11-14から中道が硬軟混ぜたスパイクで15-12と逆転。19-16からサーブミスをきっかけに5連続点を許してピンチを迎えますが、相手、のサーブミスと安田の巧打で追いつき、相手ミスで24-23。ジュースに持ち込まれますが相手のスパイクミス、中道のスパイクで一矢を報いました。
ポイントゲッターの薬師寺がマークされているとみて、メンバー構成を変えたことが的中したのか。第4セットは本学のペースです。相手のサーブミス(4セットだけで6)に乗じてリードを広げ15-8。このあと4連続点を与えて3点差に接近したあたりがピンチと言えばピンチで、22-18から小田島の時間差、安田が左のエースをブロック、小田島がセットポイントを決めて、あっさりファイナルへ持ち込みました。
第1、2セットが嘘のように互角の第5セット。3-3、6-6、7-7で中道が強打を決めてコートチェンジ。中道が相手の左エースをブロックして勢いづくと、相手ミスも手伝って11-8。1部の扉が見えてきました。11-9から小田島が自らのミスで失った1点を取り返して12-10。相手のタッチネットで13-11。薬師寺がダイレクトで決めてマッチポイントです。あと1点で創部73年にした初の1部です。青山学院大学男子バレーボール部の歴史に新しい1ページが刻まれようとしています。しかし、産みの苦しみ。強打を決められ、マッチポイントを取りに行った安田がブロックに遭ってジュース。逆に守りの乱れからダイレクトスパイクを見舞われて、逆にマッチポイントを握られます。安田が踏ん張って15-15。本学の粘りもそこまで。勝利の女神は勝手なもの。強打を見舞われ15-16。踏ん張れ青学!の願いもむなしく、相手サウスポーエースの執念のスパイクに引導を渡されました。結果論はいりません。ここまで戦ってきたことを評価しましょう。ただ…。
監督、コーチに頼らず、学生たちが自らの知識と知恵で戦って、勝ち取った4度目の“1部昇格試験”は、合格できませんでした。何が足りなかったのか。学生たちはこの結果から多くを学んだことでしょう。監督、コーチも多くの助言があるでしょう。まだ全日本インカレ(11月27~12月2日・東京)が残っていますが、今から課題を克服した新生青学を楽しみにしています。(文責・奥本浩平)
その他の試合、専修大学(2部12位)3(25-21、27-25、28-30、24-26、15-13)2国士館大(1部11位)。
以上