本学女子、2年ぶり公式戦

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本学女子、2年ぶり公式戦

2021.04.24 更新

    本学、2年ぶり公式戦初戦、大東文化を3-0

2021年度春季リーグ戦女子1部第3日

本学、2年ぶりリーグ戦の“開幕”を飾る-。2021年度関東大学バレーボール春季リーグ戦女子1部第3日は4月24日、青山学院大相模原キャンパスで2試合、国士館大多摩キャンパスで4試合、併せて6試合を行いました。本学は大東文化大をストレートで破り、コロナ禍で2019年秋季以来3季ぶりのリーグ戦の初戦を飾りました。この試合、1年生の高橋美鈴(総合文化政策、文京学院大女高)がオポジットでデビューしました(詳細は別項)。

今季は12校を6校ずつA、Bグループに分けて1次リーグ(4月17日~5月8日)、2次リーグ(5月9日~5月23日)で順位を決めるスケジュールでスタートしました。が、新型コロナ禍に中、緊急事態宣言が4都府県に25日発出(5月11日解除予定)されるのを受けて、関東学連は24日、25日以降の試合を順延とすることを決めました。試合再開の時期は未定です。

(注)東海大、筑波大が第69回黒鷲旗全日本選抜大会(4月30日~5月5日・大阪)=新型コロナの感染拡大で4月21日、中止決定=に出場するのを受け、Bグループが先行開幕する変則日程となっている。

2021年度の開幕「勝負を楽しんで勝った

今日の試合は、2021年度初めての公式戦となりましたが、これまで自分達が練習で意識し続けてきた、「粘り強いレシーブとスパイク決定率をあげる」をこの試合でもやり続けることができました。相手の早いペースでの攻撃に、序盤は対応することに必死になり、守りにまわってしまう場面もありましたが、自分たちの目的、「勝負を楽しんで勝つ」を試合の中で再確認し、3セット目はしっかりと自分達のバレーをすることができました。新型コロナの影響で緊急事態宣言が出され、25日以降の試合は順延となりましたが、万全を期すため毎日の練習に励んでいきたいと思います。

拾って、繋いで、決める 青学の姿

◇第3日(4月24日)▽Aグループ(青山学院大相模原キャンパス)

本学(1勝)3(25-19、25-20、25-14)0大東文化大(1敗)

<第1セット 25-19

スタメン=OH住田③-二宮④、㎆山中主将④-村松③、OP高橋①、S花澤④、Ⅼ井上③。

23-19で村松→依田③。(注)OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、Ⅼ=リベロ。

出だしで二宮のサーブが走り、相手の攻撃を絞り込むことができ、山中のブロックポイントなどで5-3から連続6点を挙げて11-4と圧倒。終盤、22-16からセッターのツーアタックなどで3連続点を与えて相手のリズムになりかけましたが、自分たちのやるべきこと、拾って、繋いで、決めて、1点1点を積み重ねてセットを取ることができました。

<第2セット 25-20

スタメン=OH住田③-二宮④、㎆山中主将④-村松③、OP高橋①、S花澤④、Ⅼロ井上③。

20-16で山中→依田。

いきなり走られ0-3も、住田のスパイクで3-3と追い上げるスタートでした。その後、この試合初めて4-6とリードを許しますが、山中主将のスパイク、ブロックなどで逆転すると本学のペース。長いコースやフェイントなどで相手を揺さぶり、更にバックアタックも有効に使って点数を重ね、2セット連取しました。

<第3セット 25-14

スタメン=OH住田③-北林②、㎆山中主将④-村松③、OP高橋①、S花澤④、Ⅼ井上③。

17-10で二枚替え、髙橋→佐藤④、花澤→二宮④、23-14で戻す。

序盤、9-8と均衡していましたが、北林のスパイク、村松のブロックなどで6連続得点を重ね、一気に相手を引き離しました。北林の得点をきっかけにチーム全体の士気が高まり、住田の気迫あふれるスパイクもあって、わずか1時間10分で2021年度の初白星を挙げました。(須藤綾乃主務の報告から)

2代目サウスポー高橋、鮮やかデビュー

女子部初、初代の母はUNIVASで応援

女子部初の2代目スパイカー・高橋美鈴が171㌢ながらジャンプ力とサウスポーを生かして鮮やかにデビューしました。

「大学生になりはじめての試合で凄く緊張や足を引っ張れないという焦りがありました。ですが、それに加えて試合に出れるという嬉しさとワクワクも大きかったです」とは試合前の高橋。ポジションはセッター対角のオポジット。1年生ながら高校時代(文京学院大女子高)から春高などビッグ大会を経験しているだけに度胸は申し分なし。2021年度初の公式戦、春季リーグの開幕戦、大東文化大を相手に3セットほぼフル参戦し、8得点をマークして白星スタートに貢献しました。1時間ちょっとの戦いを終えると「やっぱり試合中は緊張があり力みが凄くあったと感じました。自分の力の100%が出せなかったと悔しかったです。でも、自分の中での収穫も多く凄く勉強になる試合だったと感じています」とほっとした様子に初々しさを見せていました。

母親譲りのサウスポーでスパイクを打つ高橋⑲

2代目の初陣にワクワク、ドキドキは初代、1987年卒の母親・恵子さん(旧姓宍戸)。UNIVASの生画像で、時に自身の青学時代をダブらせながら、それこそコートに立っている思いで、一緒に戦ったのではないでしょうか。ご自宅に電話を入れると「娘が自分の母校、そしてバレーボール部に入部することが出来て、とても嬉しく思っています。私達の代では監督だった生瀬(良造)さんに親子2代で教えてもらうことができ、とても感慨深いです」と開口一番に懐かしさを。そして「娘のプレーはドキドキしながら見てしまいます。とにかく、先輩方に迷惑を掛けない様に、1年生らしく、元気よくプレーしてもらいたいです」とわが娘への熱い思いを話してくれました。(須藤綾乃主務の報告から)

女子部初 親子2代のスパイカー誕生

2021年度1年生 高橋美鈴さん

2021度の女子部で初めて親子2代のスパーカーが誕生しました。1年生の高橋美鈴さん(総合文化政策学部総合文化政策学科、オポジット、171㌢、290㌢、東京・文京学院大女子高)と母親、恵子さん(旧姓宍戸、1987年卒)の親子で、恵子さんは生瀬良造監督(現コーチ)の下で強打のエースとして活躍しました。本学バレーボール部の親子2代は男子部の岩崎久雄さん(1972年卒、セッター、習志野高)・兼一郎さん(1999年卒、アウトサイドヒッター、東洋高)親子以来2例目です。

高橋美鈴さん(愛称ミスズ)「母の影響でバレーボールを始めました。青学は、バレーボールを楽しむ明るいチームという印象です。バレーボール部の雰囲気は、どの学年も明るく、フレッシュさがあり、お互いに指摘し合えるチームです。今後の目標は、コートの中で絶対必要な選手になって活躍することです」

 

秋山美幸監督「親子2代ということで、生瀬イズムがすでに浸透しているかのように直ぐチームに馴染み、レギュラーとして活躍してくれています。バレーをよく知っていて器用な選手。キレとパワーのあるスパイクと、ディフェンス力の高さも魅力で、これからの青学を引っ張ってくれることを期待しています」

母は、娘は…指導歴60年“生瀬良造の目”

母親の宍戸(旧姓)恵子を監督として指導して、娘の高橋美鈴をコーチとしてアドバイスする生瀬良造さん(1945年卒、バレーボール部OB、元青山学院大職員)には懐かしい思い出とこれからの期待とが60年近い指導歴に交錯します。

お母さん(宍戸恵子さん)の頃は、厚木キャンパスの時代でキャンパス間(青山⇔厚木)の移動が大変で練習時間が少ない上、部員数も10人足らずでした。

1部リーグ戦は6チームで強豪校ばかり、筑波大には廣 紀江(1984年ロサンゼルス五輪銅メダリスト)や東海大には杉山明美(1988年ソウル五輪代表)などといった大物選手が多数いて、上位を狙うのが大変でした。それでも、岡山の強豪校、就実高を牽引してきた宍戸恵子は左腕からの巧打で、いきなり新人賞とサーブ得点率一位と大活躍。一年次と三年次ではインカレ2位の成績を収める原動力になってくれました。

三年次の時ですが、前年度インカレのベスト4に入賞した場合は、翌年の黒鷲旗全日本選抜選手権大会(4月末~5月初め・大阪)に推薦されることになり、第33回大会に日本体育大、青山学院大、日本女子体育大、池坊短大が大学チームとして初めて出場しました。これも川岸希代子主将とお母さんのお陰でした。

テクニシャンでした。ユニバーシアードの日本代表に選考されてもおかしくないサウスポーでしたが、当時の選考基準は、身長170㌢以上で最高到達290㌢以上のため選ばれなかったのです。(本人は身長168㌢)

美鈴選手を見たとき、40年前にプレーバックしました。そっくりの体型、跳躍力、サウスポーからの強打、物おじしない1年生…。宍戸恵子が浮かびました。サーブはスピードもありお母さんと甲乙つけがたいです。パワーは大学界でも屈指のものをも持っています。この上は、お母さんのようにテクニックを身につけて、お母さんが叶えられなかったユニバーシアードの代表になってもらいたいと思っています。美鈴は向上心が高く、大学ナンバーワンのオポジットなってくれることを期待しています。(生瀬良造)

 

リーグ戦プログラムの表紙に取り上げられた“初代エース”宍戸恵子さん

その他の試合、▽Aグループ 日本女子体育大(1勝)3-0日本大(1敗)、日本体育大(1勝)3-0嘉悦大(1敗)。

▽Bグループ 東海大(3勝)3-0国士館大(2敗)、筑波大(2勝1敗)3-0順天堂大(1敗)、東京女子体育大(1勝)3-0松蔭大(2敗)。

<第1日(4月17日)東海大(1勝)3-0松蔭大(1敗)、筑波大(1勝)3-0国士館大(1敗)。

<第2日(4月18日)東海大(2勝)3-0筑波大(1勝1敗)。(注)新型コロナ禍による緊急事態宣言が4月25日、東京都に発出されたのを受けてリーグ戦は延期になっていましたが、宣言が6月20日まで再延期されたため、中止となりました。

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