皇后杯決勝、OG今村さん勝つ
2018.12.26 更新
皇后杯、本学OG決戦は後輩の今村に軍配
久光製薬2年ぶり7度目の日本一
平成最後の2018年度バレーボール天皇杯・皇后杯全日本選手権大会は12月23日、大田区総合体育館で男女の決勝戦を行いました。女子の決勝は本学OGの対決。2連覇を目指すトヨタ車体クインシーズの比金桃子さん(2015年卒、セッター)に、2年ぶりの奪還に燃える久光製薬スプリンクグスの今村優香さん(2016年卒、サイド)と比金みなみ(2018年卒、セッター、桃子さんの妹)が挑みました。結果は大接戦の末、3(35-33、20-25、25-23、26-24)2で、今村、みなみの両後輩が勝利しました。以下敬称略。
後列左から4人目が今村優香さん、前列左から6人目が比金みなみさん
サーブを打つ今村優香さん
NHK BS1で生中継された女子決勝戦。今村は日本代表の石井優希の対角でスタメン出場し、47打数18得点=決定率38.3%、1セット当たり4.50点と石井(59-15=24.4%、3.75点)を上回るチーム2位(1位は米国人MBアキンラデヴィの39-24=61.5%、6点)と活躍して日本一を奪い返して7度目の皇后杯獲得に貢献しました。NHKのインタビューも酒井新悟監督、岩坂名菜主将の次ぎ。「デイフェンスで貢献出来なかったので、オフェンスで貢献しようと思って打ちました。昨年、日本チャピオンになれなかった(準々決勝戦でデンソーに2-3)ので、今年はチームとしても、私としても優勝したかったです」と笑顔を見せていました。
社会人3年目の今村は今シーズン、石井の対角でレギュラーポジションを獲得。開催中のVリーグはもちろん、今大会でも全試合先発出場しました。課題は守備。レセプション(サーブレシーブ)を含めて今村の守備力が上がれば、チーム力がアップするだけでなく、彼女自身の評価も上がって、日本代表への道も開けてきます。大いに期待しましょう。
もう一人の勝者、みなみは今大会18名の登録メンバーには入りましたが、ベンチ入り(14名)からは漏れ、コートサイドで応援。表彰式では優勝メダルを首に心に期すものがあるようでした。
敗者の桃子は悔しさいっぱい。決勝戦では一度もコートに立つことがなく、何をかいわんやです。昨年の破顔が嘘のように顔を崩すことは一度もありませんでした。
今大会ベスト4に残った本学OGがもう一人います。NECレッドロケッツの小島満菜美(2017年卒、リベロ)。この皇后杯ではレシーバーとして登録され、大事な局面でコートに入り、しばしば好守備。久光製薬との準決勝戦では1-3で敗れましたが、1年先輩・今村の強打を拾うなど存在感を発揮していました。写真はいずれも久光製薬スプリングス提供。(文責・奥本浩平)
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