2013年度東日本バレーボール大学男女選手権大会
2013.06.25 更新
本学女子、春季に次ぐ2冠ならず
第32回東日本大学男女選手権大会
本学女子は平成19年以来の優勝を逃しました。バレーボールの東日本大学選手権大会は6月20日、東京体育館などで北海道、東北、北信越、関東の各学生連盟加盟の男女各45校が参加して開幕、23日までの日程で熱戦を繰り広げました。本学女子(関東1部)は最終日の23日、神奈川・日体大健志台キャンパス体育館で春季リーグ戦に次ぐ2冠を掛けて東京女子体育大と対戦しましたが、ストレートで敗れました。東女体大は11年ぶり3度目の優勝。男子の本学(関東2部)は21日の2回戦で筑波大(関東1部)、あと一歩まで攻め込みましたが、フルセットの末惜しくも敗れました。優勝は明治大(関東1部)が日体大を(同1部)をフルセットで破り初めて東日本を制しました。女子の個人表彰では本学の望月玲奈④が敢闘賞とスパイク賞、伊東千寿留主将④がブロック賞、古市麻衣④がレシーブ賞にそれぞれ輝きました。
男子2回戦、筑波大にフルセットで敗れる
◇第1日(20日)
[男子]
▽1回戦(墨田区総合体育館)
本学3(25-12、25-11、25-19)0桐蔭横浜大(関東4部)
◇第2日(21日)
[男子]▽2回戦(墨田区総合体育館)
本学2(19-25、25-16、25-19、22-25、15-17)3筑波大(関東1部)
勝てる試合を落とした、と言う印象です。第1セットはレフト宮村主将④-辰①(都城工出)、センター梶原③-小泉翔太②、ライト佐藤①(星城高出)、セッター杉山④、リベロ頼金④でスタート。1年生のレベルアップがテーマです。
筑波は4年生が教育実習のため、リベロを含め6人が3年生以下と言う若い布陣です。本学も若い辰、佐藤が踏ん張って中盤まで互角の戦いを見せ、取られはしましたが、手ごたえを感じるセットでした。
セッターを牧瀬②、ライトに岩橋③を入れ、勝負に出た第2セット。筑波を圧倒します。「勝てるのでは」スタンドで見ていて、予感が走りました。
セットオールどころか、第3セットもあっさりとって“王手”を掛けました。
第2セットでは連続点(3点以上)ゼロ、第3セットは2-2から2-5、勝負の見えた23-15から23-19と2度連続点を許しましたが、宮村、岩橋が要所で決め、攻守とも安心して見ておれました。
勝負は4セット目でした。序盤、中盤に付けられた6点のアヘッドをはね返して18-19。同点機に宮村がノーマークのダイレクトスパイクを狙いすぎて外し18-20。20-20に追いつき、一気に行きたいところで岩橋がサーブミス。
二人とも逸る気持ちが災いしたのでしょうか。浮き足立っていた筑波に流れが傾き、押し切られました。
最終セットもよく粘りました。勝たしてやりたかった。勝たなければ何にもならないといわれますが、部員たちは必ず秋に結果を出してくれると信じています。
(写真はいずれも篠原典位女史撮影)
▽決勝戦(日体大健志台キャンパス体育館))
明治大3-2日体大
▽3位決定戦
早稲田大(関東1部)3-0順天堂大(関東1部)
世界ジュニア参戦のリベロの小島抜き
春季リーグに続いて2冠を狙う第1シードの本学女子は21日の2回戦(21日)から登場、東京体育館で立教大(関東2部)と対戦しました。
[女子]▽2回戦(東京体育館)
本学3(25-16,25-11、25-10)0立教大(関東2部)
▽3回戦(東京体育館)
本学3(25-22、25-23、25-19)0宇都宮大(関東1部)
2、3回戦ともスタメンはレフト今村②-山川③または須田②、ミドル伊東主将④-松浦④、ライト望月④、セッター比金③、リベロ古市④。
春季リーグで新人賞とリベロ賞を獲った小島①(市立船橋高出)がジュニア世界選手権代表でチェコへ遠征中のため、本来はセッターですが、守備の上手な古市が代役を務めています。
伊東主将「(宇都宮戦は)もっと楽に勝てる試合でしたが、サーブとスパイクのミスが多く苦しみました」。宇都宮には春季リーグでフルセットの末敗れているだけに、雪辱に燃える気持ちが強すぎて、ミスにつながったのかもしれません。+++
◇第3日(22日)
[女子]▽準々決勝戦(大田区総合体育館)
本学3(25-18、25-23、25-19)0嘉悦大(関東1部)
スタメン=レフト今村②-須田②、ミドル伊東主将④-松浦④、ライト望月④、セッター比金③、リベロ古市④。
第2セットこそ24-21からミスが続いて1点差とされましたが、まったく危なげなくストレート勝ちしました。
筑波大(関東1部)3-0日体大(関東1部)
東海大(関東1部)3-2東北福祉大(東北1部)
東女体大3-2松蔭大(関東1部)
▽準決勝(大田区総合体育館)
東女体大3(25-23、15-25、25-22、24-26、15-13)2東海大
本学3(34-32、25-15、20-25、25-18)1筑波大
本学スタメン=レフト今村②-須田②、ミドル伊東主将④-松浦④、ライト望月④、セッター比金③、リベロ古市④。
勝負は第1セットでした。“首の皮一枚”土壇場の生瀬監督采配がすべてでした。
急造リベロの古市は必死に闘っています。チームメートもカバーし合っています。そんな思いとは別に、守りにほころびが出るのは生瀬監督も織り込み済みです。
序盤、互角の展開もちょっとした守りの乱れから主導権を握られます。須田がブロックに捕まって13-16となったところで山川③に代えます。が、流れは筑波。14-18でタイムを取って一息入れると今村にエンジンがかかります。20-21と1点差に詰め寄ります。一気に逆転と思いきや、2本決められ20-23。2度目のタイムです。自らのブロックで21-23とした伊東が痛恨のネットタッチでセットポイントを与えてしまいました。
3点連続で取らないとセットを失います。ここからが本学の本領です。生瀬監督が絶妙の選手交代を見せます。山川が決めて2点差。その山川がサーブを打ち、相手スパイクを伊東が止めて1点差としたところで山川を、サーブもレシーブも上の須田に代えたのです。選手たちのハートも変わりました。
相手の攻撃を今村で切り替えし24-24。真鍋ジャパンは伊達ではありません。今村が決めて逆セットポイント、25-24。25-26、27-28、28-29、29-30、30-31と今村、望月で切り抜け、32-32から伊東が決め、今村が32分に及ぶ熱闘に決着をつけました。
第2セットは本学の流れ、あっさりセットカウント2-0として、平成19 年以来6度目の優勝へ王手を掛けました。
決勝戦の東女体大とは春季リーグでは3-0で勝っていますが、明日23日は今村も、相手のエース服部(179?、八王子実践高出)もユニバーシアード日本代表合宿(23日夜、ロシアへ向け出発)のため不在。明暗はどちらに出るか。正規のリベロも欠き、苦しいのは本学のようですが、ライトの望月、センターの伊東、松浦、さらに比金のトスワークに期待しましょう!
◇最終日(23日)
[女子]▽決勝戦(日体大健志台キャンパス体育館)
本学0(27-29、25-17、19-25)3東京女子体育大
スタメン=ミドル伊東主将④-松浦④、ライト望月④、セッター比金③、リベロ古市④。
レフトは山川③、河野愛③(市立川越高出)、須田②、泉彩子①(柏井高出)ら総動員で今村②(ユニバーシアード代表合宿)の穴を埋めました。
第1セット、スタートからビハインドの展開。やっとジュースに持ち込んだものの逃げ切られてしまいました。攻撃しても拾われ、繋がれ、切り替えされました。望月もセンター陣もそこそこ踏ん張りましたが、今村の決定力を補うまでには行きませんでした。「実力の差を感じました」と伊東主将は完敗を認めながらも、この悔しさを秋季リーグで晴らす決意を新たにしていました。
▽3位決定戦
東海大(関東1部)3-0筑波大(関東1部)
以上