本学男子、朝日新聞に登場 2019年インカレ特集

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本学男子、朝日新聞に登場 2019年インカレ特集

2020.05.14 更新

  本学男子バレーボール部、史上初 

朝日新聞夕刊に登場

バレーボールの第72回男子、第66回女子全日本大学選手権(ミキプルーンスーパーカレッジバレー2019)が11月26日、東京都内で1回戦を迎える。男女とも64チームが出場。男子は早大が3連覇に挑む。女子は混戦が予想される。(木村健一)

 

青学大、自由なスタイルで躍進 監督不在・練習2時間、考える力磨いた

大学バレー界で異彩を放っているのが、青学大だ。

練習も試合も監督はほとんど不在で、少数精鋭の男子選手18人の自主性を重んじる。全体練習は週5日、1日約2時間。泊まり込みの合宿はやめ、厳しい上下関係もない。選手たちが考えながら、知識と経験を総動員して作戦を練り、戦っている。り、戦っている。主将の渡辺周馬(4年)は「昔の人や他の大学からは『チャラチャラしている』と言われるかもしれない。でも、自由なバレーが僕たちのカラー」と言う。

11月中旬、東京都渋谷区の体育館。午後3時半から体を軽く動かした後、紅白戦が始まった。チームは選手がグーとパーを出し、決める日替わり。「自分の役割が毎日変わり、どんなポジションもできるようになる」。渡辺は後輩から「周馬」と呼ばれていて、笑顔が絶えない練習は午後5時過ぎに終わった。

渡辺は「バレーだけをやりたくて大学に入ったわけじゃないし、バレーだけで生きていくわけじゃない。勉強したり、アルバイトをしたり、遊んだり、他にやりたいこともある」。飲食店で働き、「お客さんとの会話が勉強になる。大学生は、もう半分大人。いろんなことを学ばなければいけない」。英語や資格取得の勉強に励む選手も多い。

青学大は高校で全国大会の上位に入った選手を多く擁しながら、関東リーグ2部に甘んじていた。20年率いてきた小早川啓監督(68)は昨夏から、母親の介護で練習や試合にほとんど行けなくなった。「選手に自由にやらせてみた」ところ、思わぬ転機となった。

もともと能力の高い選手たちが自由な環境で考える力を磨き、殻を破った。山田亜藍(1年)と小田島拓也(2年)が攻撃の柱で、リベロの長田康矢(2年)も安定。渡辺、薬師寺泰介ら4年生が引っ張る。作戦を練る中道紘嵩(3年)は「試合の映像を何度も見直し、相手に合わせてメンバーを変える。試合中は考えながら、攻略していく」。高さやパワーがない分、多彩な攻撃とスピードを駆使した奔放な戦い方が、青学大のスタイルになった。

5月の関東リーグ入れ替え戦で慶大を破り、1946年の創部以来、初の1部昇格を決めた。6月の東日本インカレはトーナメント3回戦で主力2人と監督を欠く王者早大にストレート勝ち。専大、中大を連破し、準優勝した。関東リーグ秋季1部では、筑波大と日体大をフルセットの末に破るなど、5勝6敗で残留した。

快進撃を続ける青学大を他大学の主将も警戒する。中大は「選手の考える力が高く、戦いづらい」、日体大は「流れに乗ると押し切られる」、明大は「勢いがあって怖い」と見る。

青学大の渡辺は「自由なバレーは、相手がやりにくい。流れをつかみ、4強に入りたい」と意気込む。(朝日新聞東京版 2019年11月27日夕刊より)

以上

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