宮川主務、英国へ留学
2022.08.01 更新
男子部の宮川優菜主務、勇気ある決断
上手く会話したい、英国へ語学留学
8月12日出発、今夏季休暇中の1か月間
日頃より男子バレーボール部を応援してくださっているOB・OGはじめ皆様には厚くお礼申し上げます。
春季リーグ戦を終え2部降格が決まって、秋季リーグ戦では再び1部昇格を目指す男子バレーボール部。そのための大事な今夏季休暇期間に、主務を務める私、宮川優菜はイギリスへ語学留学することを決断しました。この私の我儘を快く許してくれた部員一人一人に心から感謝してもしきれません。留学先はイギリスのマンチェスター大学で、8月12日から1か月間です。今回の留学について私の思いを僭越ながら書かせていただきました。
私は幼少期より英会話スクールに通い、小中高と英語の成績が誰よりも良く、得意教科や好きな教科を聞かれたら「英語」と答えるほど好きでした。なぜ英語が。もちろん得意であったことは大きな要因ですが1番の理由は、日本語では意思疎通のできない外国の多くの人と会話し、その多くの人をより深く知り、私の世界を広げることができるからです。大学でも英語を勉強したいと青学の英米文学科に入学し、1度で良いから留学してみたいと思っていました。しかし、新型コロナウイルス感染の度重なる波に加え、部活動で部の業務や毎日のように練習する選手の世話をする主務を担っているため、チームの日常に穴を開けることに強い抵抗感があって、留学をしたいという思を一歩踏み出せずにいました。
なぜ留学に踏み切ったのか。それは大学で留学に行けるチャンスがもらえたことはもちろんですが以下の理由があります。大学入学から約2年半、英語の勉強を続けてリスニング能力や読み解く力はアップしたような実感はありますが、話す力が一向に上がってないのでは、と痛感しました。大学の授業でも話そうとすると頭が真っ白になり自分の伝えたいことが言えない、そのもどかしさが中学生の頃からずっとあって自分の言いたいことをスッと英語で喋れるようになりたい、それには実践しかないと思い、英語に囲まれた生活を送りたいと思いました。
私にとって英語圏の国に行くのも留学も今回が初めてです。イギリスの大学に1か月間通い、イギリス英語やイギリス文化を学ぶ予定です。慣れない環境、それも自分の母国語が通じない環境での生活は正直不安だらけですが、自分の人生において絶対的に糧になる1か月だと確信しており、お金を出してくれる親や祖父母のためにも、送り出してくれる部員のためにも、多くのことを学んで帰って来たいと思っております。またイギリス英語はアメリカ英語と発音や単語自体も違うため苦戦するでしょうが、そこも楽しめるよう自分の殻を破り、多くの友達を作って学びを深めようと思っています。大事な部活に穴を開けるのは大変心苦しいですが、部員も応援してくれているため短い期間ではありますが頑張って来ます。
出発は8月12日、帰国は9月11日。私が日本へ帰ってくる頃にはすでに秋季リーグ戦がスタートしてしおり、みんなをサポートできないのは残念ですが、イギリスからこれまで以上に熱い声援を送ります。皆様も男子バレーボール部の応援をよろしくお願いいたします。
体育会男子バレーボール部主務
宮川優菜(英米文学科3年、長野県立松本県が丘高出身)
2021年度全日本インカレでの記念撮影。向かって2列目左端が宮川主務=2021年12月1日、東京・港区スポーツセンターで=
貴重な体験をたくさん積んできてください
体育会バレーボール部OBOG緑楯会・田上隆会長「宮川さん、『頑張って生の英語に挑戦してきてください! 行ってらっしゃい!』。私は英語もほかの国の言葉もろくにしゃべれないのに旅行会社に入り、400回以上海外には行かせてもらいました。その度に、きちんと話ができたら良かったのに、とつくづく思ったことか。オーストリアのバスドライバーと二人でBARに行き、片言の英語で飲み比べをして完膚なきまで負けたのが懐かしい思い出です。30年以上前ですが、ブラジルのリオのビーチで声を掛けられ、ビーチバレーを片言の英語で楽しんだことも思い出します。選手の皆さんは、練習もリーグ戦もしっかり頑張ってくれるような気がします。学生は、勉強・部活・学生生活が三立できてこそ一人前の学生。部員もバレーボールを練習しながら、できたらVリーガーになりたいという夢があるように、マネジャーにも夢に向かう時間は貴重です。短い期間ですが是非、貴重な体験をたくさん積んできてください。帰国後に楽しい話を伺いたいです」
存分にトライし経験を部活で生かしてほしい
体育会男子バレーボール部・渡邊周馬コーチ「私、個人的には心から応援したいと思っています。秋季リーグ戦目前の非常に大切な存在が不在なのは誠に残念ではありますが、青学バレーボール部のモットーは『文武両道』。今しか出来ないことを存分にトライしてもらいたいです。そして留学の経験から得たことを是非部内で広めて頂きたいです」
以上