本学、V1東レに善戦空し
2023.12.09 更新
本学、V1東レアローズに”絶賛の敗北“
皇后杯ファイナル2回戦 フルセットで
本学、ベスト8へあと一歩及ばず。2023年度天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会ファイナルラウンド第2日は12月9日、東京・武蔵野の森スポーツプラザで男女の2回戦各8試合を行い、ベスト8が出そろいました。皇后杯ファイナルで初めて2回戦に進んだ本学は、前回準優勝の東レアローズ(滋賀・V1)と対戦。拾って繋ぐ粘り強いプレーでフルセットの善戦で館内を沸かせましたが、日本リーグ1部の壁は崩せませんでした。4年生にとっては学生生活最後の試合となりましたが、「胸を張れる敗戦」に拍手を送ります。大会は16日に男女の準決勝戦、17日に男女の日本一が決まります。
[女子トーナメント]▽第2回戦(12月9日・武蔵野の森総合スポーツプラザ)
本学(東京・大学)2(25-22、20-25、25-20、22-25、20-22)3 東レアローズ(滋賀・V1)
今年1年の総決算、悔いなく晴れやか
敗戦は悔しいが、力を出し切れた、後悔はない。
「本日の試合は、とにかく粘って勝とうと臨んだ試合でした。一人一人がその意識を持ち、何度も拾って攻めて戦うことができたと思います。会場の皆様の応援が聞こえ、とても力になりました。結果は負けてしまいましたが、自分たちが今年1年間やってきたことを出し切れた試合でした」(勝又心主将)
<第1セット 25‐22
スタメン=OH北林④-佐村②、MBエドックポロ③-谷島③、OP高橋③、S勝又主将④、L伊藤②。18‐13で守備固め、高橋→岸川②、21‐20で戻る。24‐22で守備固め、北林→永井①。
北林、高橋、佐村のスパイクが続けざまに決まるなどして13-11とリードします。中盤、自分達の流れを掴んだまま終盤へ。相手に攻撃を連続で決められる場面もありましたが、最後は高橋と谷島のスパイクでセットを取り切りました。
<第2セット 20‐25
スタメン=OH北林④-佐村②、MBエドックポロ③-谷島③、OP高橋③、S勝又主将④、L伊藤②。
10-10まで互いに譲らない展開になります。中盤、エドックポロのスパイクや高橋のサーブが決まって15-14。終盤に入ると相手のライトからの攻撃に連続でやられ、20-23と後がなくなります。最後はブロックポイントを取られて、セットを落としました。
<第3セット 25‐20
スタメン=OH北林④-佐村②、MBエドックポロ③-平③、OP髙橋③、S勝又主将④、L伊藤②。18‐17でリリーフサーバー、谷島→岸川②。19‐18で守備固め、高橋→永井①。
序盤は競る展開になって8-9。中盤、佐村のスパイクから高橋のサーブ、エドックポロのスパイクが決まり、13-12と前に出ます。終盤、エドックポロのスパイクが3連続で決まり23-18と差を広げると最後は、北林のスパイクが決まって、2セット先取しました。
<第4セット 22‐25
スタメン=OH北林④-佐村②、MBエドックポロ③-平③、OP髙橋③、S勝又主将④、L伊藤②。20‐20でリリーフサーバー、谷島→岸川②。21‐22で守備固め、高橋→永井①。
あと1セット! 序盤から拮抗した展開が続きますが、高橋のスパイクが連続で決まり、11-7とリードします。追いつかれながらも22-22まで競りますが、相手に連続で点を取られ、フルセットに持ち込まれました。
<第5セット 20‐22
スタメン=OH北林④-佐村②、MBエドックポロ③-平③、OP髙橋③、S勝又主将④、L伊藤②。4‐4で守備固め、高橋→永井①、10‐11で戻る。12‐13でリリーフサーバー、谷島→岸川②。
相手ライトの攻撃に苦しみ、6-9とリードされます。しかし、谷島と勝又のブロックが決まり10-11と食い下がります。相手はV1、格上とは言え、何する者か。12-14とセットポイントを取られますが、高橋のスパイクが決まって14-14とデュースに持ち込みます。一歩も譲らない互角の勝負も、最後は相手のブロックで抑え込まれ、本学初のベスト8は淡い夢となりました。(山田華子主務の報告から)
〇…4年生の勝又心主将、北林桃佳、山田華子主務の皆さん、「4年間、ご苦労様でした。ありがとうございます」。新型コロナウイルス禍の真っただ中で入学し、人知れぬ不安な学生生活を送ったことでしょう。そんな中、3人の頑張りがあって部活動を支え、この日を迎えることが出来ました。「お世話になりました」、これからも青山学院大女子バレーボール部を宜しく。
以上
東レの苦戦を伝えることで本学を称える
中日スポーツのネットニュース
東レが苦しみながらも青学大をフルセットの末に下して、準々決勝に駒を進めた。司令塔、関菜々巳(24)は、涙を両目にためながら「Vリーグで優勝を狙うチームとしては、本当に足りない試合だったなと思う」と絞り出した。
主力が抜けた新チームは若手主体で、勢いがある分、流れが悪くなると引きずってしまう傾向にある。「こうなる弱さがまだある。私たちの現状がこれ。もっと強くなれるし、『きょう勝ったからOK』と思って終わるチームなら、勝てない」と受け止める。青学大については「本当にいいチーム。コートの中でみんなで鼓舞して、『勝つ、勝つ』って言っている姿を見て、今の私たちに足りないのはこういうことだなと。逆に教えてもらいました」と語った。
日本代表として出場した今秋のパリ五輪予選で出場権を得られず、「勝てるセッターになる」と誓いを立てた。「私が思っているよりも、みんなが私を見ている。コートの中では厳しさを持ちながら、私が率先して喜ぶ姿などを見せていきたい」と懸命に前を向いた。
今季は、昨季Vリーグで日本人最多得点記録を更新した日本代表アウトサイドヒッターの石川真佑が、イタリアリーグ挑戦のため退団。さらに、5季にわたりエースとしてチームを支えてきたヤナ・クランも現役を引退。戦力は厳しくなったが「ポテンシャルはある」と言い切る。若い攻撃陣については「全然通用するし、もっと決まると思うので、そこを引き出せるようにしてあげたい」と、司令塔としての覚悟をにじませた。(12月9日、中日スポーツのネットニュースより抜粋。原文のまま)
以上