OG小島満菜美さん6人制で本学初のオリンピック代表
2024.07.01 更新
2024年度ネーションリーグ女子大会で個人賞に輝いた6選
手(左から3人目が小島さん、右端はベストアウトサイドヒ
ッターの古賀主将)=FIVB提供=
本学バレーボール部史上初の快挙
OG小島満菜美さん、パリ五輪6人制代表
ビーチの内田さんと“二人日の丸”初めて
本学OGの小島満菜美(2017年卒・NECレッドロケッツ川崎)がパリ五輪代表に選ばれました。本学バレーボール部から6人制バレーボールでオリンピックに出場するのは小島さんが初めて。先に発表されたビーチバレーボールの内田(現姓長谷川)暁子さん(NTTコムウェア)と合わせ本学OG2名がそろって同一五輪大会に出場するのも例がありません。
日本バレーボール協会は1日、都内で会見を行い、パリ五輪を戦うバレーボール女子日本代表の内定選手12人を発表。会見に出席した眞鍋政義監督(60)は、リベロに小島さんと福留慧美さん(デンソーエアリービーズ)の二人を選出したことについて「日本の女子バレーはディフェンスが生命線です。日本には数多く素晴らしいリベロがたくさんいますけど、小島(サーブレシーブ)、福留(ディグレシーブ)という二人のスペシャリストを使い分けながら世界と戦っていきたい」と堅い守りを軸に戦う決意を強調しました。さらにたった一人の交代選手にリベロの山岸あかね(埼玉上尾メディックス)を入れ、リベロ3人と言う異例のメンバー構成に注目が集まっています。
小島さんは2013年、リベロとして千葉・市立船橋高から入学。身長158㌢ながら幅広く、安定した守備力、持ち前の負けず嫌いで練習熱心は学生時代からで、幅広く、安定した守備力は社会人になって一段と磨きがかかっています。勢い期待も大きく、2021年東京五輪、2022年世界選手権と「代表入り」を待望されながら涙を飲んできました。今回のネーションリーグではそれらの無念を晴らす活躍で、ベストリベロ賞に輝く活躍を見せ、初のオリンピック代表を自らの力で勝ち取ったと言えます。「メダル獲得という目標に向けて、やれることは全てやって臨みます。スタッフ、選手含めて常にコミュニケーションを取り、チームの皆を繋ぐことが自分の役割だと思います。最後まで諦めない粘り強いプレーに注目してください」小島さんは日本バレーボール協会を通して力強くコメントしました。
パリ大会の女子バレーボールは12か国参加。4か国ずつ3組に分かれて予選ラウンド、日本はB組。競技日程は7月28日・対ポーランド戦、8月1日・対ブラジル戦、3日・対ケニア戦を行い、6日・準々決勝戦、8日・準決勝戦、10日・3位決定戦、11日・決勝戦となっています。
2021年の東京五輪で日本女子は10位でしたが、今回のネーションズリーグでは主要国際大会10年ぶりとなる銀メダルに輝いた眞鍋ジャパン。「選手は最終的にこのネーションズリーグで銀メダルを取ったということが自信になった」と話し、「スタッフと選手で話をしながらメダルに挑戦したい」とパリ五輪へ目標を掲げた真鍋監督。「メダル獲得」が実現した場合、自らが率いたロンドン2012オリンピックの銅メダル以来3大会ぶりのメダル獲得となります。もちろん本学バレーボール部にとっても初の五輪メダリストが誕生します。
なお、小島さんは來シーズンから米国のプロリーグ、リーグ・ワン・バレーボールの「ソルトレーク」でプレーします。朗報が楽しみです。
リベロの五輪参加は2000年シドニーから
◇リベロの歴史◇リベロは日本が発祥地と言っても過言ではありません。全日本小学生バレーボール大会で、低身長児童にも活躍の機会を与えるため、1981年の第1回大会から後衛専門の選手を配置する特別ルール「バックセンター固定制」が採り入れられていました。リベロ制度はこの特別ルールの影響を受け、大会ごとにテストを重ね、1988年に国際ルールとして正式に採用されました。当時FIVBの副会長でもあった松平康隆氏とルーベン・アコスタ会長が考案した制度だともいわれています。オリンピックで正式に選手登録されたのは2000年のシドニー大会からですが、日本は男女とも代表チームが予選落ち。この五輪予選に出たのは男子が西村晃一(NECブルーロケッツ)、女子が津雲博子(NECレッドロケッツ)でした。2004年アテネで女子は予選を突破し、成田郁久美(久光製薬)がリベロの代表1号になっていますが、男子の代表1号は2008年北京大会の津曲勝利(サントリーサンバーズ)です。(注)所属は現役当時。
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