本学、男女とも敗れる
2025.04.27 更新
本学女子、桜美林大にフルセット負け
セット取れない男子、3部転落の危機
本学女子は日本女子体育大に次いで勝利を信じていた桜美林大に2-3で敗れ、優勝の2文字がほぼ消えました。2025年度春季リーグ戦第5,6日は4月26,27の両日、男子2部は亜細亜大武蔵境キャンパス体育館で、女子1部は千葉のキッコーマンアリーナで続開。リベロなしの6人で戦う本学男子は開幕から6試合とも1セットも取れず全敗。3部との入れ替え戦が現実味を帯び、今こその踏ん張りを期待します。初戦つまずいたものの調子に乗り始めた女子でしたが、勝ちを信じていた桜美林大にフルセットに持ち込みながら敗れて2敗目。7戦以降の対戦相手を思うと「優勝」の2文字はぼんやりしてきました。
なお、次回開催日について、女子1部の第7日は5月6日に青山学院大記念館で行われますが、本学、筑波大、嘉悦大の3校は第73回黒鷲旗(5月2~6日・大阪)に出場。3校の中でベスト4に進出したチームは6日のリーグ戦の試合は延期となります。男子2部第7,8日は5月10,11日・大東文化大東松山キャンパス体育館で行われます。
選手6人だけで戦うしかない本学男子
ベンチには8名いますがリベロは2名とも故障。実質戦力は6名
[男子2部]▽第5日(4月26日・亜細亜大武蔵境キャンパス体育館)
本学(0-5)0(9-25,13-25,11-25)3日本大(5-0)
<第1セット 9-25
スタメン=OH高宮④-寄本④、S中村③-OP森口主将④、OH桑原①-MB松本①。
(注)OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー,OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ。
今週も先週に引き続きリベロなしでの戦い。スタートからいきなり3ブレイクされる。森口主将のスパイクが相手ブロックに吸い込み1点を返すものの、その後は日大に太刀打ちできず、相手のミスでなんとか得点する展開。5-15で中盤を迎え、その後も状況は変わらずセットを落とした。
<第2セット 13-25
スタメン=OH高宮④-寄本④、S中村③-OP森口主将④、OH桑原①-MB松本①。
青学のサーブで始まるが高宮のサーブミスで失点、さらに2点を落とし0−3。相手ミスで1点返し、相手のクイックでサイドアウトされるが、こちらも森口主将のサイドからの攻撃や松本のクイックが決まるなどし、サイドアウトの展開となる。中盤、1年生・桑原のブロックが決まるなどあったが、サイドアウトしてもサーブミスを連発し、ブレイクできぬまま7-15。日大の攻撃的なプレーに押されたまま11-21で本学がタイムアウトも、開いた点差は詰まることなく、2セット目も落とした。
チーム一丸で闘う気持ちを忘れず、頑張り抜くしかないぞ!
<第3セット 11-25
スタメン=OH高宮④-寄本④、S中村③-OP森口主将④、OH桑原①-MB松本①。
立ち上がりは3−4。そこから日大にシャットやサービスエースを決められるなどし、連続点を許して3-14と大きく離される。その後も戦力の差を見せつけられ7-20。こちらの攻撃は決まらず、相手ミスで得点する状況で迎えた24-9。相手のサーブミスと森口主将のスパイクでなんとか2点を奪うが、力及ばず敗戦となった。(渡邉しほ主務の報告から)
苦境変わらず、なすすべなしの現状
渡邉しほ主務「苦しい状況は先週から依然として変わらない。強敵相手になすすべがないのが現状である。チャレンジャーとして1点でも多く得点し、良いプレーを重ねていけるように組織力作りに注力していきたい」
その他の試合、
山梨学院大(5-0)3-0立教大(2-3)、中央学院大(5-0)3-2明治学院大(0-5)、亜細亜大(4-1)3-2立教大(2-3)、慶応義塾大(4-1)3-1国際武道大(0-5)、大東文化大(4-1)3-0立正大(0-5)。(注)校名横カッコ内は通算勝敗。
リベロなしも3試合目、攻守に不安
▽第6日(4月27日・亜細亜大武蔵境キャンパス体育館)
本 学(0-6)0(15-25,12-25,17-25)3中央学院大(7-0)
厳しくも寂しい全戦力6。気になるのは後半戦の戦況
サーブレシーブする(手前から)森口主将、高宮
<第1セット 15-25
スタメン=OH高宮④-寄本④、S中村③-OP森口主将④、OH桑原①-MB松本①。
1−1から中央学院に連続点を与えて1-5。高宮のスパイクが決まるなどして6-9としたが、リベロがいないこともあってか、つなぎやディグが弱点となり中盤以降は10-19と点差が開く。しかし、ここから1年生・松本のクイックで得点、森口のサーブで崩して桑原のスパイクでブレイク。さらに高宮のスパイクも決まり3ブレイクし13-19。青学に良い流れが来たかと思われたが、15点止まりで1セット目を落とした。
<第2セット 12-25
スタメン=OH高宮④-寄本④、S中村③-OP森口主将④、OH桑原①-MB松本①。
立ち上がりからいきなり0-7。キャプテン森口のスパイクで3-7も、中央学院に押される試合展開の中21-7で終盤を迎え、高宮のスパイクで1点を決めるが、状況は変わらず。大きく開いた点差そのままで2セット目を奪われた。
<第3セット 17-25
スタメン=OH高宮④-寄本④、S中村③-OP森口主将④、OH桑原①-MB松本①。
序盤は相手に押され4-7。そこから連続点を許し4-11。なんとか食らいついこうと8-17で迎えた終盤、相手のスパイクミス、中村のサーブから松本のダイレクトスパイクし。さらに中村がサービスエースを決めブレイクを重ねて12-17で中央学院がタイムアウト。タイムアウト明け、中村が再びサービスエースを決め13-17。しかし、その後はサーブミスとなりブレイクされ13-20。やはり得点差を埋められず6試合連続得セット0の敗戦となった。(渡邉しほ主務の報告から)
1週間の休みに反省点改善へ
渡邉しほ主務「リーグも今週をもって前半が終わり折り返しとなった。ここから1週間空いて5月10日(土)対立正、5月11日(日)対山梨大の予定となっている。イレギュラーなことが続いた前半戦だったため、1週間休みとなるこのタイミングで一度今までを振り返り反省点を改善して、重要な後半戦へと臨みたい」
その他の試合、
日本大(6-0)3-1立教大(2-4)、山梨学院大(6-0)3-0山梨大(1-5)、慶応義塾大(5-1)3-0明治学院大(0-6)、大東文化大(5-1)3-0国際武道大(0-6)、立正大(1-5)3-2亜細亜大(4-2)。(注)校名横カッコ内は通算勝敗。
以上
勝者にしか味わえないこの喜び
[女子1部]▽第5日(4月26日、千葉・キッコーマンアリーナ)
本学(4-1)3(25-19,23-25,25-18,25-18)1明海大(1-4)
<第1セット 25-19
スタメン=OH 土橋②―佐村主将④、MB 今沢①―扇谷②、OP 佐藤①―S 河本②、L伊藤④。18-16で守備固め今沢→永井③。
(注)OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ。
出だしは佐藤の鋭いスパイクや扇谷のブロックポイントで先手を打つことができ、5-3でスタートします。途中、相手エースの豪快なスパイクで得点を重ねられるも要所で土橋や佐村のブロックを利用した攻撃が決まり18-16で終盤を迎えます。永井の活躍もあり4連続得点を奪い、そのまま相手に流れを渡すことなくセットを先取しました。
<第2セット 23-25
スタメン=スタメン=OH 土橋②―佐村主将④、MB 今沢①―扇谷②、OP 佐藤①―S 河本②、L伊藤④。11-15で2枚替え佐藤→飯田①、河本→松本②、14-20で戻す。16-23で守備固め扇谷→永井③。11-15で2枚替え佐藤→飯田①、河本→松本②、14-20で戻す。16-23で守備固め扇谷→永井③。
序盤相手の攻撃に翻弄され5―9とリードを許します。佐藤の高い打点からのスパイクで得点を重ねますが、相手の勢いを抑えられず14-21とリードされたまま終盤を迎えます。終盤は伊藤を筆頭に守りで粘りを見せ、今沢のブロード攻撃や佐村の鋭いスパイクで4連続得点と追い上げますが、逆転できずセットを落としました。
スタメン=OH 土橋②―佐村主将④、MB 奥山④―扇谷②、OP 佐藤①―S 河本②、L伊藤④。22-17で守備固め奥山→永井③。
出だしから拮抗した状況が続きます。中盤も河本のスパイカーを活かす巧みなトス回しにより得点を重ねますが、一歩前に出られない状況が続きます。土橋の穴をつくような攻撃と奥山の相手を揺さぶるような攻撃が起点となり、一気に21-15と相手を突き放し、サイド陣が得点を重ねてセットをとりました。
<第4セット 25-18
スタメン=OH 土橋②―佐村主将④、MB 奥山④―扇谷②、OP 佐藤①―S 河本②、L伊藤④。18-17 で守備固め奥山→永井③。
相手の速い攻撃や自分たちのミスが目立ち4-1とリードを許します。要所で、土橋の豪快なスパイクや佐村主将の穴をつくようなスパイクで連続得点を奪い、17-17と同点に持ち込みます。終盤で扇谷のブロック得点や土橋のスパイクで畳み掛けるように6連続得点を奪い5勝目を勝ち取りました。(藤森こころ主務の報告から)
伝統の粘りで明海大を圧倒した
藤森こころ主務「昨年、明海大さんに負けてしまった体育館がこのキッコーマンアリーナでした。去年の思い、そして絶対に負けられない週の一戦目であったので、勝利できてうれしかったです。明海大さんは、多彩な攻撃が持ち味で、その武器に苦しめられる場面が何度もありました。しかし、アナリストを中心に、相手のデータを取り、特徴を掴み、練習でさまざまな対策をしてきました。その結果、序盤から青学伝統の粘りで相手に圧をかけ続けることができたと思います。しかし、2セット目の中盤の連続失点は、私たちの弱さが出てしまったように感じます。良さとして出た、粘りをさらに伸ばしつつ、相手に連続得点をさせないように反省点をしっかり改善し、1勝ずつ重ねていきたいです」
その他の試合、
東京女子体育大(5-0)3-0東海大(2-3)、日本体育大(5-0)3-2桜美林大(2-3)、
筑波大(4-1)3-0嘉悦大(0-5)、日本大(3-2)3-0敬愛大(0-5)、日本女子体育大(2-3)3-0順天堂大(2-3)。(注)校名横カッコ内は通算勝敗。
落としてはいけない試合また落とす
意を決して臨んだ試合、フルセットに持ち込込んだが敗れて2敗目
▽第6日(4月27日、千葉・キッコーマンアリーナ)
本学(4-2)2(25-22,20-25,21-25,25-17,12―15)3桜美林大(3-3)
<第1セット 25―22
スタメン=OH土橋②―佐村主将④、MB今沢①―扇谷②、OP佐藤①―S河本②、L伊藤④。
序盤は相手の力強いサーブや高さのあるスパイクに押され、自分たちのリズムをつかめずに苦しみます。しかし、13-13から今沢の速攻、佐藤の相手の隙を突いたサーブが決まり、5連続得点。一時は得点を許す場面もありましたが、最後は佐藤の巧みな攻撃で流れを引き寄せ、セットを奪いました。
2年生エース土橋のスパイクが桜美林大のブロックをはじき決まる
<第2セット 20―25
スタメン=OH土橋②―佐村主将④、MB今沢①―扇谷②、OP佐藤①―S河本②、L伊藤④。18-21で守備固め扇谷→永井③。19-23で2枚替え佐藤→飯田①、河本→松本②。
開始直後から相手に押し込まれ、0-3とリードを許します。河本の強気なツーアタックや扇谷・今沢らセンター陣の素早い攻撃で8-10と追い上げますが、終盤まで相手の勢いに圧倒されてミスも重なり、立て直せないままセットを落としました。
<第3セッ 21-25
スタメン=OH土橋②―佐村主将④、MB今沢①―扇谷②、OP佐藤①―S河本②、L伊藤④。21-23で守備固め扇谷→永井③。
守備で粘り、攻撃でもプレッシャーをかけ続けたことで相手のミスを誘い、この試合初めての先制点を奪います。しかし、11-15とリードを広げられる苦しい展開。それでも河本の巧みなトスから土橋らが相手の不意を突く攻撃を重ね、15-15と同点に持ち込みます。その後は相手の高さに阻まれ、流れを奪われてセットを落とし、後がなくなりました。
最終セットへ持ち込み、佐村主将(左)とリベロの伊藤の決意の抱擁も…
<第4セット 25-17
スタメン=OH土橋②―佐村主将④、MB奥山④―扇谷②、OP佐藤①―S河本②、L伊藤④。22-17で守備固め奥山→永井③。
立ち上がりからサーブで相手を崩し、主導権を握ります。連続得点を重ねる場面も多く見られましたが、途中で相手の勢いに押されて点差を詰められます。それでも22-17の場面で途中出場した永井が強気なサーブを放ち、そこから無失点で一気に突き放して、フルセットに持ち込みました。
<第5セット 12-15
スタメン=OH土橋②―佐村主将④、MB奥山④―扇谷②、OP佐藤①―S河本②、L伊藤④。6-6で守備固め奥山→永井③、9-9で戻す。
佐藤の緩急を織り交ぜた攻撃で4-2とリードします。その後は一進一退の攻防が続き9-9。しかし、相手の高いブロックに阻まれて連続得点を許し、苦しい展開になります。佐村主将を中心に反撃を試みますが、点差を縮めきれず、手痛い2敗目を喫しました。(藤森こころ主務の報告から)
敗戦をしっかり受け止めよう
藤森こころ主務「本日の試合は、相手の対応に追われる守りのプレーが多く見られ、悔しい敗戦となりました。また、春リーグ開始当初から課題として挙げているミスや連続失点が目立ち、改善が必要だと感じました。しかし一方で、コート内にいるメンバーだけでなく全員が1点に執着し、得点を取りに行く姿勢を見せる場面や、今週の練習で重点的に取り組んできたサーブ&ブロックで良い手応えを感じられる瞬間もありました。リーグも折り返しを迎え、この敗戦をしっかり受け止めて、これからさらに質の高い練習を積み重ねていきます。チーム全体として、さらに成長できるよう、今後も精進して参ります」
その他の試合、
東京女子体育大(6-0)3-0嘉悦大(1-5)、日本体育大(6-0)3-0敬愛大(0-6)、筑波大(5-1)3-0日本女子体育大(2-4)、東海大(3-3)3-1順天堂大(2-4)、明海大(2-4)3-1日本大(3-3)。(注)校名横カッコ内は通算勝敗。
以上