コロナと闘った1年

  • 青山学院大学体育会バレーボール部OB・OG緑楯会青山学院大学体育会バレーボール部OB・OG緑楯会
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コロナと闘った1年

2020.02.01 更新

新型コロナとの闘いは体調コントロール

初体験の部活動自粛に知恵絞る部員たち

人類の歴史はウイルスとの闘いと言われていますが、その100年に1回に遭遇したことは運命なのか。新型コロナウイルスのパンデミックは2020年、東京オリンピック・パラリンピック(結局は異例の1年延期)の年明けとともに始まりました。

人口の多い首都圏は、感染率も高く、日常生活を大きく揺るがし、教育界にもかつてない影響を与えました。本学、青山学院大学も例外ではなく、卒業式(3月25日)はもちろん入学式(4月1日)も中止され、3月31日には青山、相模原両キャンパスへ入構禁止となりました。当分の間がゴールデンウイーク明け(5月6日)まで当然のように延びて、6月8日にようやくキャンパスへの入構禁止措置は緩和されましたが、感染防止のため部活動の自粛は続きました。市民生活に新しい日常が戻り始め、本学でも17日に屋外競技部の、24日には屋内競技部の活動制限が緩和。バレーボール部は女子が7月1日、男子が同月6日から青山キャンパスの記念館で練習を再開しました。

授業は未経験のオンライン。春季リーグ戦、東日本インカレの中止で目標を無くし”長期休養“を終えた部員たちにとって、3か月ぶりの記念館に格別の思いがあったことでしょう。

収束の見通しのない新型コロナ禍。夏季合宿は、坂本保学長名での自粛要請を受け、男女とも中止となりました。「何とか秋のリーグ戦は…」関東大学バレーボール連盟の思いもむなしく、会場の確保が難しく、交流試合でお茶を濁すことになりました。

学内では後期授業開始の9月14日、坂本学長は学生向けに以下のコメントを発表しました。

「(前略)後期授業は、オンライン授業を基本としますが、学部・研究科の実験、実習、演習等の一部科目については、感染防止策を講じた上で前期を上回る科目数の対面授業も実施します。(中略)本学の学びの真髄は対面授業にあり、今年度実施しているオンライン授業は、あくまでも緊急事態における特別措置です。皆さんには、歴史と伝統、最先端が融合する青山キャンパス、地域に開かれた緑豊かな相模原キャンパス、それぞれのキャンパスで教員から知識を享受し、学生同士で議論を交わしながら、自身の学びを深めてほしいと願っています。2021年度に関しては、原則として対面授業を実施する方向で準備を進めていきます。ただし、例えば再度緊急事態宣言が発令される事態になるなど、今後の感染状況によってはその方針を変更せざるを得ないこともありますので、その点はご了承ください。(後略)」

 

部員を思い寂しかった3か月間

 

【男子部】(石田美来主務の報告)

▽2月

・新チームによる練習。ほぼ予定通り

▽3月

・3日から10日までの1週間、チームの判断で活動停止、全部員自宅待機

・しばらく対外試合の中止

・中旬から、春季リーグ戦に向けて、さらに力を入れた練習にシフトチェンジするも、31日に大学から課外活動禁止を告げられる

・納会(21日)の延期が決定(結局中止)

 

2019年度は部史上初の1部昇格など特に思い出深い一年だったため、4年生を見送る機会が持てず、非常に残念でした。唯一人の新入生、今野大成(国際政治経済学部、山口・高川学園高出)と共に数日しか練習出来ていないこともあって、活動再開が待ち遠しいです。

▽4月~6月

・春季リーグ戦、東日本インカレの中止決定

・課外活動禁止の継続

・全部員自宅待機

私個人としては、ここまで部員と離れ離れになったことがなかったため、寂しい気持ちがありました。選手も、長期間バレーボールが出来ないことへの不安はあったと思います。

 

▽7月

・予定通り6日から自主練習を始めました。全員集まっての練習はまだまだ先になると思いますが、今は各自自分の体と相談しながら体力の回復に努めています。(7月7日)

 

・監督が全員で練習を再開できる日が来るよう、父兄の皆様とも連絡を取ってくださっていますが、この東京都の感染者数では、全員が集まれる日はまだまだ遠そうです。1日でも早くご報告が出来る事を願っています。(7月9日)

 

・現在は、感染者、怪我人を出さないように、細心の注意を払って少しずつ練習を再開しています。8月中旬頃には、全体で再開できるよう、そして、秋季リーグ戦が行えるよう、これ以上、感染拡大しない事を本当に心から祈っています。(7月26日)

▽8月

・私たちは、今大学が休み(8月14日~9月13日まで夏休み)なので、週5日朝から全体練習をしています。ただ、地方から帰ってきていない選手も数名いるので、全員での練習ができるのは、まだ先になりそうです。(8月25日)

▽9月

・26日、関東学生連盟は秋季リーグ戦につては、通常の方式で行うことを断念し、代替大会(10月3日~11月14日)を開くこと決めました。「チームの軸になるメンバーはともかく、全員が集まるっていません。それでも27日には駒沢大(1部12位=2019秋)と練習マッチ(3-0)を行うなど戦う準備をしてきました。私は会社の指示で広島から外へは出られませんので東京へは行きません」(小早川監督との話から)。=この項、文責・奥本=

<1年生部員紹介>

今野大成(国際政治経済)ミドルブロッカー、187㌢、335㌢、山口・高川学園高=スポーツ推薦。

黒須謙太(総合文化政策)アウトサイドヒッター、178㌢、335㌢。東京・成城高=一般。

宮川優菜(文学)マネジャー、長野・松本縣が丘高。

(注)カッコ内は学部。ポジション、身長、最高到達点、出身校。

 

▽10月

・秋季リーグ戦の代替大会が始まりましたが、日大のバレーボール部で新型コロナの集団感染が起き、第4日(11日)以降、大会中止。その後は日大を除き、大会日程に合わせてオープン戦を行いました。

・Aグループ

18日(早稲田アリーナ) 本学0(15-25、17-25、15-25)3早稲田大

24日(大田区総合体育館)本学2(25-19、19-25、18-25、25-21、7-15)3中央大

25日(大田区総合体育館)本学3(25-22、22-25、25-19、25-21)1駒沢大

▽12月

・今年度最初で最後の公式大会となった全日本大学選手権(全日本インカレ)は、新型コロナ禍の中、規模を縮小(男女各64校を各36校)して開催。本学は2回戦(初戦)で国際武道大(関東2部)に2-3で敗れ、「4年生にとっては最後の試合をこのような形で終わらせてしまったことは非常に悔いが残ります」(石田美来主務)

                                     以上

全員でオンライン・トレーニング

【女子部】(吉戸日菜子主務の報告)

ダイヤモンドプリンセス号内の感染が発覚し、新型コロナウイルスが全国レベルの話題になった2月、本格的に新チームの練習が開始しました。月末のNECレッドロケッツとの練習試合や天皇杯・皇后杯全日本選手権ファイナルラウンド(3月25日・川崎とどろきアリーナ)に向けて、ミーティングを重ね、部員全員が役割を持つことでチーム力向上と全員バレーの実現を目指していました。練習では、Vリーグチームのプレー動画を皆で共有し、理想とするプレースタイルのイメージを作り、練習に生かす取り組みをしていました。

3月になると大阪や東京で感染者が急増し、2020東京オリ・パラの延期が決定されたのと時を同じくして、バレーボール界でも天皇杯・皇后杯大会や関東大学春季リーグ戦の中止が決定されました。1日に日本大学と練習試合を行いましたが、それ以降は予定していた練習試合、合宿は取りやめとなりました。そんな中、様子を見ながら通勤ラッシュを避けた限られた時間で練習を行ってきましたが、以前のように制限なく当たり前に練習をすることができなくなりました。

緊急事態宣言が発令された4月。学内への入構禁止が始まり、自宅でトレーニングをする日々でした。東日本インカレの中止も決まり、4年生にとっては残り2大会(秋季リーグ戦、全日本インカレ)となってしまいました。自粛期間中、少しでもこの状況をプラスに変えられるよう、トレーニングのグループを作り、お互いの活動を報告し合ったり、連絡を取り合いながらモチベーションを上げ、日々過ごしていました。

5月に入ると土、日に部員全員で顔を合わせながら代謝を上げ、体力継続を目的として30分間動き続けるサーキット・トレーニングをオンライン通話アプリzoomで開始しました。全員で顔を合わせて身体を動かすことができることに感謝し、有意義な時間を持つことができました。オンライン授業も始まり、今まで経験したことのない学生生活が続きました。そんな折、OG会(緑楯会女子部会)から部員一人一人に激励のご支援をいただき、更に気が引き締まりました。

いつ終わるか見通しの経たない新型コロナ禍。6月に入っても、練習再開へ向け、体も心も準備し続けて、練習再開を待っています。

▽7月

練習再開に当たって全部員の親から承諾書を取りました。が、岩手県出身で帰郷中の大﨑千裕④(セッター、文・比較芸術、盛岡誠桜高出)だけは親の許しが出ませんでした。それも納得。岩手県は47都道府県の中で唯一、新型コロナ感染者ゼロです。「東京に行って感染でもしたら…」両親の気持ちを理解せずにはおれません。

消毒、手洗いから掃除。空調を考えてロビーの扉など空けっぱなし。3蜜を避け、2~3グループに分かれて、午前中から体力つくりからスタートしました。

「制限がある中でもこうしてチームメイトと再会して共に体を動かせることはとても嬉しく、皆感染には気を付けながらも頑張っております」(吉戸日菜子主務)。以下は新入生の一言。

北林桃佳(総合文化政策・総合文化政策①)アウトサイドヒッター、176㌢、295㌢、宮崎・延岡学園高=特。「新生活が始まり、まだまだ分からないことも沢山ありますが、文武両道を目標に色んなことに挑戦し、日々頑張っていきます」

 

塩谷陽菜乃(文・比較芸術①)アウトサイドヒッター、171㌢、295㌢、富山・富山第一高=特。

「青山学院大学バレー部に入部することができ、とても嬉しく思います。自分自身出来ることは限られていますが、自分らしくチームの一員として、チームのために精一杯頑張りたいと思います」

 

勝又心(法・法①)セッター、169㌢、283㌢、愛知・岡崎学園高=特。「私のずっと憧れだったこの青山学院大学に入学することができ、とても嬉しく思っています。バレーボールはもちろん、人として成長できる4年間にしていきたいです」

 

山田華子(総合文化政策・総合文化政策①)アウトサイドヒッター、160㌢、285㌢、長崎・九州文化学園高=特。「今年から、青山学院大学バレーボール部の一員としてバレーボールが出来ることをとても嬉しく思います。今年は新型コロナウイルスの影響でチームのスタートが遅れましたが、いま段階的にですが練習をしていく中でバレーボールの楽しさを改めて感じています。まずは、同期のメンバー、先輩方、スタッフの方々としっかりコミュニケーションを取り常に笑顔で頑張りたいです。そして、日本一の目標に向かってようやく実践していける状態になったので、青山学院大学の一員として意識高く練習して行きたいと思います!」

(注)カッコ内は学部・学科・学年。ポジション、身長、最高到達点、出身校。特=特別強化指定枠。

 

▽8月

コロナ対策を行いつつ日々練習に励んでおります。

昨日(14日)から夏休み(9月13日まで)が始まり、女子バレーボール部としては全員で集合して、少しずつではありますが以前と同様の練習を行う段階に入ることができました。

今まで人数制限や時間制限があり、なかなか皆の顔を見ることができませんでしたが、こうして全員で練習できることを大変嬉しく思います。練習風景を撮影しましたので、ホームページなどお役に立てれば幸いです。(8月15日)

▽9月

秋リーグの代替試合の前に、今月末から少しずつ対外試合の予定が立っており、まずはそれに向けて部員一同、元気に練習しております。

学校も始まり、時間も少ない中、選手個人の意識が問われる時期ではありますが最後までチーム一丸となって頑張っていきたいと思います。(9月20日)

▽10、11月

代替大会が始まりましたが、新型コロナ禍の影響で4年生、3年生に欠場者があり、苦しい布陣での戦いを強いられています。下位6校との対戦で5勝1敗、失セット6が証明。

上位校との対戦でも苦しみ、通算7勝4敗の5位に甘んじました。

▽12月

全日本インカレでも苦しい戦いは変わらず、一つ勝ち上がったものの、3回戦で東北福祉大(東北学連)に0-3で敗れ、「結果を出すことが出来ず、悔いが残りました」(吉戸日菜子主務)

・新幹部決まる

▽主将 山中 宏予(法・3年)

▽副主将 花澤 佳奈(経済・3年)

住田 帆志乃(文・2年)

北林 桃佳(総合文化政策・1年)

▽主務・アナリスト  須藤 綾乃(教育人間科・3年)

▽副主務       比金 有紀(文・3年)

▽会計        佐藤 彩乃(総合文化政策・3年)

▽トレーニング係   二宮 香菜(文・3年)

▽ホームページ係   安久津 実夢(総合文化政策・3年)

以上

 

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