勝負の中盤戦へ
2025.04.20 更新
明の女子に暗の男子くっきり本学
男子、欠場者もあり現時点は最下位
4試合終えての本学、男子は得セット0、女子は初のストレート勝ち。関東大学春季リーグ戦第3、4日は4月19、20日、男子2部は大東文化大東松山キャンパス体育館で、女子1部は日本体育大世田谷キャンパス体育館と明海大浦安キャンパス体育館の2会場で行われました。本学男子は欠場者が相次ぎ山梨学院大戦ではリベロなしのチーム状況で今だ1セットも奪えず、得点率で最下位。一方、女子は嘉悦大を3-0で下し、明るい兆しを見せました。男女とも中盤に入る次週以降の戦に注目しましょう。
なお、本学男子ですが、北村一平②が諸事情により連休。安部湧太④は怪我で両日ベンチに入りしましたが出場せず。嶋末漣②は亜細亜大戦に出場したもの体調が思わしくなく山梨学院大戦はベンチ。
どうした男子 競り合いもできず得セット0
[男子]▽第3日(4月19日・大東文化大東松山キャンパス体育館)
本学(0-3)0(19-25、12-25,18-25)3亜細亜大(3-0)
<第1セット 19-25
スタメン=OH高宮④―寄本④、S中村③-OH森口主将、OH桑原①―MB松本①、L嶋末②。(注)OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー,OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ。
ミドルの北村が不在のため、一年生の桑原と松本を起用してのスタート。本学の立ち上がりが悪く1-7と序盤からかなりのリードを許してしまう。サイドアウトを奪うもサーブミスをするなど、なかなか連続でブレイクを取ることができないまま6-12で給水のタイムアウト。その後は高宮がサービスエースをとるなどしたが、序盤でついた点差が埋まることはなくセットを落とした。
(注)室内の気温が高かったため、各セット12点時に給水のタイムアウトが設けられた。
<第2セット 12-25
スタメン=OH高宮④―寄本④、S中村③-OH森口主将、OH桑原①―MB松本①、L嶋末②。
高宮のサーブミスで2セット目がスタート。森口主将のスパイクが決まり1-1となるものの、相手のクイック攻撃で得点され、その後もトスミスや繋ぎでミスが続きブレイクを許す。1年生の松本のスパイクが決まり盛り上がる場面はあったものの、サイドアウトしてもブレイクできず、中盤以降は亜細亜大のプレーについていくことができず8-21。立て直しを図れないまま、このセットも落とした。
<第3セット 18-25
スタメン=OH高宮④―寄本④、S中村③-OH森口主将、OH桑原①―MB松本①、L嶋末②。
森口主将のスパイクが決まり青学の得点でスタート。3ブレイクを取り、サイドアウトされるものの、序盤は12-9と青学がリード。給水タイム後は亜細亜大のサイド攻撃で12-13と逆転されてしまう。森口主将のトスからの中村のスパイクでサイドアウトするが、亜細亜大のペースで試合が展開していき、最後は相手のバックアタックが決まって、また1セットも取れず敗戦した。(渡辺しほ主務に報告から)
今できることをチーム一丸で
渡邉しほ主務「リベロの安部が怪我で欠場などもあって青学にとって苦しい試合が続いている。チーム力が試される時だと思うので、試合の反省を活かしつつ、今の青学バレー部にできることをチーム一丸となり行なっていきたい」
その他の試合、
日本大(3-0)3-0国際武道大(0-3)、山梨学院大(3-0)3-0明治学院大(0-3)、大東文化大(3-0)3-0立教大(1-2)、慶応義塾大(2-1)3-0山梨大(0-3)、中央学院大(3-0)3-0立正大(0-3)。(注)カッコ内は通算勝敗。
欠場者が相次ぎ、打つ手もなし
▽第4日(4月20日・大東文化大東松山キャンパス体育館)
本学(0-4)0(9-25,18-25,18-25)3山梨学院大(4-0)
<第1セット 9-25
スタメン=OH高宮④―寄本④、S中村③-OH森口主将、OH桑原①―MB松本①。
リベロが不在でのスタート。強敵相手に通常とは異なるメンバー構成ということもあって序盤からいきなり5ブレイクされる。中村のブロックで初得点するものの、その後も山梨学院大の連続点を許す展開となってセットを落とした。
<第2セット 18-25
スタメン=OH高宮④―寄本④、S中村③-OH森口主将、OH桑原①―MB松本①。
寄本のサーブキャッチから高宮のサイド攻撃で1点目、1年生の桑原がサービスエースを取ってブレイクし2-0のスタート。その後はシーソーゲームの展開となり、8-8でサイドアウトからブレイクされて逆転を許し、15-20で終盤を迎える。相手ミスで16-20となるが、その後相手のレフト攻撃でサイドアウトされ、本学はキャッチが乱れるなどして4ブレイクを許してしまい16-24。相手ミスと高宮のブロックで2点を返すものの結局2セット目も落とした。
<第3セット 18-25
スタメン=OH高宮④―寄本④、S中村③-OH森口主将、OH桑原①―MB松本①。
序盤はシーソーゲームの展開だったが、中盤本学のミスが続き9-17と差が開いた。寄本のブロックアウトでサイドアウトするがブレイクすることができす、得点差が埋まらぬまま13-20で終盤。本学のネットタッチ、ドリブルとミスが続いて13-22。相手のサーブミスの後、桑原のサーブで相手を崩し、高宮のバックアタックで得点して15-22。しかし、ここまで。最後はサイド攻撃を決められて敗戦した。(渡邉しほ主務の報告から)
何としても巻き返しを図りたいが
渡邉しほ主務「それでなくても少ないメンバーに加え欠場者が相次ぎ、イレギュラーな展開が続く2日間となり、本学は窮地に立たされた。この後の試合でなんとか巻き返しを図りたいところだが、リベロ不在ということもあり、今後も不安は残る。いい試合ができるよう、選手それぞれが考え、次に繋げられるプレーを増やしていきたい」
その他の試合、
日本大(4-0)3-0明治学院大(0-4)、中央学院大(4-0)3-2国際武道大(0-4)、慶応義塾大(3-1)3-0立正大(0-4)、立教大(2-2)3-1亜細亜大(3-1)、山梨大(1-3)3-0大東文化大(3-1)。(注)カッコ内は通算勝敗。
以上
女子は3連勝だ 波に乗って2季連続Vだ
エース対角・土橋②のスパイクが相手ブロックを打ち破って決まる
[女子]▽第3日(4月19日・日本体育大世田谷キャンパス体育館、明海大浦安キャンパス体育館)
▽日本体育大世田谷キャンパス体育館
本学(2-1)3(25-22,19-25,25-22,16-25,15-7)2東海大(1-2)
<第1セット 25-22
スタメン=OH土橋②―佐村主将④、MB今沢①―扇谷②、OP佐藤①―S河本②、L伊藤④。23-20で守備固め扇谷→永井③。(注)OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ。
相手の効果的なサーブと高いブロックに苦しみ1-5と差をつけられてのスタートとなりますが、扇谷の速攻で悪い流れを断ち切ります。中盤には、今沢のブロード攻撃が起点となり、相手のミスを誘います。どちらも譲らぬ白熱した戦いとなりましたが、随所で佐村主将の鋭い攻撃が決まり、セットを奪いました。
<第2セット 19-25
スタメン=OH土橋②―佐村主将④、MB今沢①―扇谷②、OP佐藤①―S河本②、L伊藤④。14-18で守備固め扇谷→永井③、17-22で戻す。15-20で2枚替え佐藤→飯田①、河本→松本②、19-23で戻す。
出だしは佐藤のブロックを利用した攻撃で流れを掴みます。ですが、途中には相手のパワーに押され6連続失点を許し、13-18。終盤では、土橋の力強い攻撃や河本のツーアタックなどで得点する場面が見られましたが、相手の流れを止めることが出来ずセットを落としました。
<第3セット 25-22
スタメン=OH土橋②-佐村主将④、MB今沢①―扇谷②、OP佐藤①-S河本②、L伊藤④。7-7で今沢→奥山④、17-18で戻す。
相手に先制点を許しますが、すかさず佐村主将を中心に反撃し、そこから3連続得点により7-3とリード。両者譲らぬ戦いになりましたが、土橋や佐藤の巧みな攻撃から24-21として、セットを奪いました。
<第4セット 16-25
スタメン=OH土橋②-佐村主将④、MB今沢①―扇谷②、OP佐藤①-S河本②、L伊藤④。7-10で佐村主将→永井③。13-19で2枚替え佐藤→飯田①、河本→松本②、16-24で戻す。
2年生ながら巧みなボールさばきでチームをリードするセッターの河本
序盤から自分たちの流れを作ることが出来ず0-3となります。終盤にかけて土橋の鋭いスパイクや途中出場の松本らが反撃をしましたが、点差を縮めることができず、フルセットに持ち込まれました。
<第5セット 15-7
スタメン=OH土橋②-西澤③、MB今沢①―扇谷②、OP佐藤①-S河本②、L伊藤④。3-3で西澤→佐村主将④。
拮抗した場面で河本の強気なサーブから相手のミスを誘います。その後、途中出場の佐村主将や佐藤の隙をつく攻撃、伊藤を中心とした粘りから6連続得点し、8-3で折り返します。最後は今沢のブロックが決まり、長い戦いに勝利しました。(藤森こころ主務の報告から)
フルセット勝ちの喜びも目標は優勝
藤森こころ主務「まず、フルセットの試合を全員で勝ち切れたこと、大変うれしく思います。先週は、自分達の色、そして青学らしさを出し切れない試合となりました。その悔しさをバネに、この一週間、チームで試行錯誤を重ねながら練習をしてきました。本日の試合でも、課題は多く見つかりました。しかし、なかなか上手くいかない状況から、なんとか一歩踏み出せたように感じ、今後の私たちの成長に大きく繋がるきっかけとなったと思います。しかし、私たちの目標は優勝です。一歩の成長に満足せず、1点、1セット、1試合を勝ち取り続けながら成長していきたいです」
その他の試合、
日本体育大(3-0)3-0嘉悦大(3-0)、日本大(2-1)3-1日本女子体育大(1-2)=日本体育大世田谷キャンパス体育館。
東京女子体育大(3-0)3-0敬愛大(0-3)、筑波大(2-1)3-0明海大(1-2)、桜美林大(2-1)3-0順天堂大(1-2)=明海大浦安キャンパス体育館。
初のストレート勝ち笑顔はじける
▽第4日(4月20日・日本体育大世田谷キャンパス体育館、明海大浦安キャンパス体育館)
▽日本体育大世田谷キャンパス体育館
本学(3-1)3(29-27,25-21,25-15)0嘉悦大(0-3)
<第1セット 29-27
スタメン=OH 土橋②-佐村主将④、MB 今沢①-扇谷②、OP 佐藤①-S 河本②、L伊藤④。22-19で守備固め今沢→永井③、25-25で戻す。
どちらも譲らない展開で6-6と序盤は拮抗します。佐村主将の相手を翻弄するサーブが功を奏し、ブロックそして河本の巧みなトスワークで相手をさらに惑わし、5連続得点で11-7となります。しかし、相手のピンチサーバーに崩されて点差を縮められて、終盤は拮抗した試合展開になりますが、最後は佐村の技ありのフェイントでセットを取ります。
身長168㌢ながら巧みなスパイクでチームをリードする佐村主将
<第2セット 25-21
スタメン=OH 土橋②-佐村主将④、MB 今沢①-扇谷②、OP 佐藤①-S 河本②、L伊藤④。16-13で2枚替え佐藤→飯田①、河本→久米①、20-17で戻す。
序盤、自分たちの攻撃のミスが目立ちますが、佐村主将のキレのあるスパイクや今沢のブロックポイントで流れを掴んで4連続得点を奪い、7-5とリードします。中盤は、相手の粘りある守りに苦しめられ、お互いに譲らぬ攻防が続きます。佐藤の高さある攻撃やブロックポイントで一気に23-17とリードを広げ、最後は粘りで相手のミスを誘い、セットを取ります。
1年生の佐藤と喜び交わす伊藤④
守備固め入った永井③のサーブ
<第3セット 25-15
スタメン=OH 土橋②-佐村主将④、MB 今沢①-扇谷②、OP 佐藤①-S 河本②、L伊藤④。18-9で守備固め今沢→永井③、24-14で戻す。
土橋や佐藤のブロックを利用した巧みな攻撃が決まり、5-0とリードします。その後も佐藤のサーブポイントで一気に流れを掴み、13-4と広げます。中盤で相手の粘りのある守りや勢いのある攻撃で連続点を許すも、相手に流れを渡さことなく、最後は佐村主将の穴をつく攻撃が決まり、4試合目で初めてストレートで勝利ました。(藤森こころ主務の報告から)
この2試合で手応え、さらに成長へ
藤森こころ主務「本日の試合ではデータを活用し、サーブで相手を崩しブロックと連携する形を徹底して行いました。その結果、相手にコンビを組ませず、相手を翻弄するコンビを展開して得点を重ねることが出来ました。その中でも、相手の伝統ある粘りに苦しみ、お互いに譲らない拮抗した場面もありました。しかし、仲間の良いプレーを引き出し合い何度も立て直した末に、チームとして粘り勝ちすることが出来ました。一方で、中盤の連続失点はまだまだ課題であり、自分たちのミスで得点を多く与えてしまいました。この2日間で得た、いい手応えを自信にしつつ、しっかりと課題と向き合い質の高い練習を重ね、次の試合でもさらに成長できるように精進して参ります」
その他の試合、
日本体育大(4-0)3―0日本女子体育大(1-3)、東海大(2-2)3―1日本大(2-2)=日本体育大世田谷キャンパス体育館。
東京女子体育大(4-0)3-1明海大(1-3)、筑波大(3-1)3-1明海大(1-3)、桜美林大(2-2)3-0順天堂大(2-2)=明海大浦安キャンパス体育館。
以上