本学、不本意。女子6位、男子は3部と入れ替え戦
2025.05.17 更新
東京女子体育大、47年ぶりの優勝
本学女子、6勝5敗6位に泣く
男子は3部1位と入れ替え戦
2025年度のスタートは女子が6位、男子は3部との入れ替え戦へ。関東大学バレーボール2025年度春季リーグ戦は5月17,18の両日、女子1部は第10日、最終日を青山学院大記念館で、男子2部は第9,10日を大東文化大東松山キャンパス体育館でそれぞれ続開。女子1部は東京女子体育大が日本体育大を3-2で破って11戦全勝で1978年の春季以来47年ぶりの優勝に輝き、最優秀選手賞には菊田美優主将が選ばれました。本学は不本意な6勝5敗(セット率)で6位となり、個人賞も該当者はありませんでした。男子2部は最終戦1試合を残していますが、本学は10連敗の最下位で、3部(1位)との入れ替え戦出場が決まりました。男子2部-3部の入れ替え戦は6月1日、立正大品川キャンパス体育館で行われますが、本学の対戦相手〈3部1位〉は現時点では未定。
<女子1部最終順位>
①東京女子体育大 11勝
②日本体育大 9勝2敗
③筑波大 8勝3敗
④東海大 8勝3敗
⑤桜美林大 6勝5敗
⑥青山学院大 6勝5敗
⑦明海大 6勝5敗
⑧日本大 4勝7敗
⑨日本女子体育大 4勝7敗
⑩順天堂大 3勝8敗
⑪敬愛大 1勝10敗
⑫嘉悦大 11敗
((注)同勝敗の順位はセット
全勝の日体大に3-1で快勝
[女子1部]▽第10日(5月17日・青山学院大記念館)
本学(6-4)3(20-25,28-26,25-22、25-22)1日本体育大(9-1)
<第1セット 20-25
スタメン=OH土橋②―佐村主将④、MB今沢①―扇谷②、OP佐藤①-S河本②、L伊藤④。12-14で守備固め扇谷→永井③、16-18で戻す。16-18で守備固め今沢→岸川④、20-24で戻す。17-19で扇谷→奥山④。(注)OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー、OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ。
相手の勢いに圧倒され1-7でスタートします。中盤、佐村主将や土橋の相手の穴をつく攻撃が決まり、要所で意地を見せますがリードされたまま終盤を迎へ。19-21と追い上げますが、連続得点を奪うことができず、セットを落としました。
<第2セット 28-26
スタメン=OH土橋②-佐村主将④、MB今沢①―奥山④、OP佐藤①-S河本②、L伊藤④。20-16で守備固め今沢→永井③、24-23で戻す。24-23で守備固め奥山→岸川④。
出だしで佐藤の相手を揺さぶるサーブで流れを掴み、8-4でスタート。中盤では、相手のブロックを利用した攻撃に苦しめられますが、19-14とリードを保ちます。最後は佐藤や奥山のブロックシャットや、絶好調の1年生・今沢せりなのスパイクで3連続得点を奪い28-26でセットを取ります。
日本体育大学戦で大活躍を見せた1年生の今沢せりなのスパイク
<第3セット 25-22
スタメン=OH土橋②-佐村主将④、MB今沢①―奥山④、OP佐藤①-S河本②、L伊藤④。20-21で守備固め奥山→永井③。
佐藤の巧みなスパイクや奥山のダイレクトアタックで先制しますが、両チーム譲らず10-10。中盤も自ミスや相手ミドルの速さのある速攻で攻められ17-17と拮抗します。終盤、佐村主将の鋭いスパイクやブロックポイントでチームを盛り上げ、セットを取り切ります。
<第4セット 25-22
スタメン=OH土橋②-佐村主将④、MB今沢①―奥山④、OP佐藤①-S河本②、L伊藤④。21-16で守備固め今沢→永井③、24-21で戻す。24-21で守備固め奥山→岸川④。
序盤から佐村主将のサーブが走り、それに応えるように土橋や今沢の高さのあるスパイクが決まって5-10。中盤も相手に流れを渡すことなく、奥山や今沢のセンター攻撃で得点を重ね20-14とさらにリードを広げます。追い上げられる場面もありましたが、レシーブの要である伊藤を筆頭に粘りを見せ、最後は佐村主将の鋭いスパイクを決めて、全勝の日本体育大に初黒星を付けました。(藤森こころ主務の報告から)
チームとして目ざす試合展開だった
藤森こころ主務「あと2戦しかなく、これ以上負けられない試合において、サーブで攻め、相手の豪快なスパイクを封じることができました。この戦い方は、自分たちの目指している試合展開であり、自信にしていきたいと思います」
その他の試合、
東京女子体育大(10-0)3-0日本大(4-6)、筑波大(7-3)3-2順天堂大(2-8)、東海大(7-3)3-1明海大(5-5)、桜美林大(6-4)3-1敬愛大(1-9)、日本女子体育大(3-7)3-2嘉悦大(0-10)。(注)校名横カッコ内は通算成績。
前日の勢いどこへ、筑波大には完敗
▽最終日(5月18日・青山学院大記念館)
本学(6-5)1(13-25、19-25,25-20,18-25)3筑波大(8-3)
<第1セット 13-25
スタメン=OH土橋②―佐村主将④、MB今沢①―奥山④、OP佐藤①―S河本②、L伊藤④。10-17で2枚替え河本→松本②、佐藤→飯田①。13-24で戻す。12-22で守備固め奥山→永井③。
序盤から相手の精度高いコンビバレーに圧倒されます。5-9では、相手の多彩なコンビやブロックを利用した攻撃に苦しみ、途中5連続失点して、5-13。それでも奥山の速攻や土橋のブロックを利用した攻撃で反撃しますが、リードを縮めることができず、セットを落とします。
途中交代でコートインした飯田 (左)とクイックで活躍を見せる奥山
<第2セット 19-25
スタメン=OH土橋②―佐村主将④、MB今沢①―奥山④、OP佐藤①―S河本②、L伊藤④。3―6で今沢→中田③、19-21で戻す。9-14で守備固め奥山→永井③、14―18で戻す。9―16で河本→飯田①。
佐藤が絡みを入れた攻撃を決め、この試合初めての先制点を取ります。しかし、相手の力強いスパイクに対応できず、4―10。その後、佐村主将や土橋らの緩急あるスパイクが決まり、3点差まで追いつきますが、セットを落とします。
<第3セット 25-20
スタメン=OH土橋②―佐村主将④、MB今沢①―奥山④、OP佐藤①―S河本②、L伊藤④。19―18で守備固め奥山→永井③、24―20で戻す。24―20で守備固め今沢→岸川④。
序盤からどちらも譲らぬ攻防戦となります。13-13で今沢のブロードが連続で決まって、少しずつ流れをつかみます。最後は途中交代で入った岸川がサーブで崩し、粘りを見せ、相手のミスを誘い、セットを奪いました。
<第4セット 18-25
スタメン=OH土橋②―佐村主将④、MB今沢①―奥山④、OP佐藤①―S河本②、L伊藤④。9―13で守備固め奥山→永井③、13―7で戻す。13―18で守備固め今沢→岸川④、16―22で戻す。
佐藤の足の長いスパイクでスタートします。中盤、今沢の相手の隙をつくスパイクや伊藤の気力あるレシーブから佐村主将が決めて得点を重ねますが、相手の高さのある打点から繰り出す攻撃に翻弄されて5敗目を喫し、2025年度最初のリーグ戦は終わりました。(藤森こころ主務の報告から)
対応力の課題浮彫りでリーグ終了
藤森こころ主務「本日の試合は、自分たちのバレーが展開できず、相手のやりたいプレーを許してしまい、悔しい敗戦となりました。サーブで崩す場面は多くあったものの、通用していた攻撃には上手く対応され、相手の高さや速さのある攻撃に対しては対応しきれず、ブレイクを取れないケースが続きました。対応力の課題が浮き彫りとなる試合でした。これにて春季リーグ戦が全日程終了しました。約1ヶ月にわたり温かいご声援をくださった皆様、本当にありがとうございました。良い部分もありましたが、それ以上に課題が明確になったリーグ戦だったと感じています。これからはその課題と真摯に向き合い、さらに成長した青学の姿をお見せできるよう、チーム一丸となって取り組んでまいります。今後とも応援よろしくお願いいたします」
その他の試合、
東京女子体育大(11-0)3-2日本体育大(9-2)、東海大(8-3)3-0桜美林大(6-5)、明海大(6-5)3-1嘉悦大(0-11)、日本女子体育大(4-7)3-2敬愛大(1-10)、順天堂大(3-8)3-0日本大(4-7)。(注)校名横カッコ内は通算成績。
以上
敗戦の中に一縷の光 ルーキー松本周朔
スパイクを決めて喜ぶルーキー松本周朔(右)を称えるセッターの中村
[男子2部]▽第9日(5月17日・大東文化大東松山キャンパス体育館)
本学(0-9)0(18-25,17-25,21-25)3国際武道大(2-7)
<第1セット 18-25
スタメン=OH森口主将④-寄本④、OH嶋末②-MB松本①、OP高宮④―S中村③、L安部④。(注)OH=アウトサイドヒッター、MB=ミドルブロッカー,OP=オポジット、S=セッター、L=リベロ。
国際武道大のサービスエースでスタート。本学のネット際のミスが続き、スパイクも決まらず1-5.相手のサーブミス、高宮のダイレクトで6-7も、サーブミスやドリブルがあって7-12と引き離される。スパイクやサーブの相手ミスなどで3得点するものの、続けざまにブレイクされて10-16で本学1回目のタイムアウト。その後、失点1に抑えるが、点差を詰めることが出来ず、セットを落とした。
<第2セット 17-25
スタメン=OH森口主将④-寄本④、OH嶋末②-MB松本①、OP高宮④―S中村③、L安部④。
デイフェンスに苦戦して0-2。交互に得点を重ねていったが、4-8から高宮のブロックを含む3得点するが、またもレシーブに苦しみ7-12。高宮のスパイクが決まってもミスが続き、失点を重ねる。森口主将のスパイクなどで2得点しても、攻撃を読まれてブロックされて3連続ブレイクを許し、10-17で本学1回目のタイムアウト。直後、高宮、森口主将のスパイクが決まり3連続得点して4点差。が、ミスが続き点差は開き17-23.相手のスパイクと自らのローテ-ションミスでセットを落とした。
<第3セット 21-25
スタメン=OH森口主将④-寄本④、OH嶋末②-MB松本①、OP高宮④―S中村③、L安部④。
森口主将のスパイク、寄本のフェイントなどで5-1と順調な滑り出しに、相手が1回目のタイムアウトを取る。ドリブルなどのミスでブレイクを許すも森口主将、高宮のスパイクなどで14-10と優位に展開したが、相手の攻撃に翻弄されて15-16と逆転されて本学が1回目のタイムアウト。粘る本学、高宮のスパイクが相手ブロックをはじいて18-16と逆転すると国際武道大が2回目のタイムアウトをとる。その後、高宮のスパイクが決まるものの、相手のスパイクレシーブに苦しみ、再び劣勢に回り、そのままストレートで敗れた。(石飛咲和マネージャーの報告から)
セット終盤の諦めムードはダメです
石飛咲和マネージャー「相手のレシーブが粘り強かった。カットをはじいてしまってもカバーが正確にできていた。しかし、相手の粘り強いデイフェンスに対して、本学はアタックを決めきることができ、フェイントやツーアタックなどの判断が功を奏したと思う。ただセットの終盤、諦めムードのためか、粘りの弱さが出ていたので、失点が続いても雰囲気を崩さずに立て直す力が必要だと思います」
その他の試合、
日本大(9-0)3-2大東文化大(7-2)、山梨学院大(9-0)3-0中央学院大(6-3)、慶応義塾大(6-3)3-0亜細亜大(4-5)、立教大(5-4)3-1立正大(3-6)、山梨大(3-6)3-2明治学院大(0-9)。(注)校名横カッコ内は通算成績。
立教大戦前に本多和彦コーチを前に闘争心を高揚させる選手たち
今リーグ初、セット先制も白星成らず
▽第10日(5月18日・大東文化大東松山キャンパス体育館)
本学(0-10)1(26-24、17-25,23-25,13-25)3立教大(6-4)
<第1セット 26-24
スタメン=OH森口主将④-OH寄本④、OH嶋末②-MB松本①、OP高宮④―S中村③、L安部④。
序盤からトスのミスが続いて3-3。以降ブレイクを許し一気に3-9まで突き放されてしまう。相手のディグが乱れたところでセッター中村のスパイクで4-9。森口主将のスパイクが決まるもブレイクには持ち込めず、点差は縮まらない。嶋末のフローターサーブでサービスエースなどで相手を乱すも決めきれず8-12。13-18以降再びブレイクを許して13-20。しかし、松本のクイック攻撃が決まったのを境に森口主将のサーブから相手を乱し、このセット最長の5連続ブレイクで一気に点差を縮める。終盤は本学が勢いに乗り19-22から寄本、高宮のスパイクで23-22と一歩前に出る。直後、連続点を許して23-24になったところで本学1回目のタイムアウト。タイムアウト明け高宮のスパイクが決まってデュースに持ち込む。その後、相手のミスが続き、今リーグ初めて先制した。
<第2セット 17-25
スタメン=OH森口主将④-OH寄本④、OH嶋末②-MB松本①、OP高宮④―S中村③、L安部④。16-22でリリーフサーバーとして松本→栗栖② 16-23で戻す。
スタートから本学のペースで高宮、松本のスパイクが決まって7-4。しかし、本学にドリブルやサーブミスが続き8-9。その後は相手のペースに飲まれ、ブレイクを許して11-13になったところで本学1回目のタイムアウト。タイムアウト後も立て直せず、さらにブレイクを許して12-20まで突き放される。これ以降、寄本、高宮の攻撃が決まったが点差は縮まらず、セットを落とした。
<第3セット 23-25
スタメン=OH森口主将④-OH寄本④、OH嶋末②-MB松本①、OP高宮④―S中村③、L安部④。
寄本のスパイクが決まり1-0。直後、中村のダイレクト、サービスエース、森口のスパイク、松本のクイック、ブロックが決まって7-2。このセットも序盤は本学のペースで進む。以降、点の取り合いが続き14-10。しかし、相手の強烈なジャンプサーブに翻弄され、ブレイクを許して14-15と逆転される。直後17-17までは持ちこたえるが、17-18で再びリードされたところで本学1回目のタイムアウト。終盤は松本のスパイク、ブロックが決まって23-24まで追い詰めるも、最後はラリーを制することができず、セットを落とした。
<第4セット 13-25
スタメン=OH森口主将④-OH寄本④、OH嶋末②-MB松本①、OP高宮④―S中村③、L安部④。11-19でリリーフサーバーとして松本→酒井①、11-20で戻す。
森口主将の攻撃を軸に点を重ねるも、相手のジャンプサーブに乱され2-5。その後もネットタッチやサーブミスで波に乗れずに4-7。さらに連続点を許し5-12まで広げられてしまう。高宮の高さのある鋭角なスパイクもブレイクできず、6-14で本学1回目のタイムアウト。その後もサーブミスによる失点が重なり一気に突き放されて13-24。最後は本学のネットタッチで敗戦した。(藤田志央主務の報告から)
1年生の松本周朔の活躍が救いだ
藤田志央主務「1セット目、大きく突き放されていたにも関わらず後半立て直せた点は大きな成長である。また、1年生の松本周朔が活躍した試合だったと思う。終盤の緊張感ある場面で連続得点をもたらしたことはチームにとって大きな力になったはずだ。しかし、この試合も特に4セット目は、集中力の持続のなさが感じられた。サーブキャッチから乱されることが多く、相手に一気にペースをつかまれる試合展開がほとんどだった。本学の大きな課題はセット中に連続点を簡単に許してしまうことである。集中力を切らさず、相手が勢いづく前に阻止できるよう一つ一つのプレーを大事にしていきたい」
その他の試合、
日本大(10-0)3-0亜細亜大(4-6)、大東文化大(8-2)3-2山梨学院大(9-1)、中央学院大(7-3)3-0慶応義塾大(6-4)、山梨大(4-6)3-0国際武道大(2-8)、明治学院大(1-9)3-0立正大(3-7)。(注)校名横カッコ内は通算成績。
以上